無能の人(映画)

竹中直人監督による松竹富士映画『無能の人』(1991年)。原作はつげ義春の漫画『無能の人』(日本文芸社、1985~1986年)。英題: The Man Without Talent。写真は助川助三(竹中直人、中)、妻モモ子(風吹ジュン、右)、息子三助(三東康太郎、左)。
竹中直人監督『無能の人』(1991年)

原作の漫画『無能の人』は「石を売る」「無能の人」「鳥師」「探石行」「カメラを売る」「蒸発」の6作からなるシリーズ連作。この映画では原作のエピソードが一つのストーリーとして再構成され、つげ義春の他の作品からのエピソードも加えられている。

漫画家の助川助三(竹中直人、中)は多摩川近くの団地に妻子と3人で暮らしていた。助川はかつては注目された漫画家だったが、今は漫画を描くことから離れていた。助川は妻モモ子(風吹ジュン、右)に散髪してもらいながら、切った髪の毛を役立てる方法はないものかと考える。写真左は息子三助(三東康太郎)。
竹中直人監督『無能の人』(1991年)

助川(右)は近所の古本屋の暗原(大杉漣、左)から石の本を見せてもらう。助川は石に興味を持つ。
竹中直人監督『無能の人』(1991年)

助川は多摩川で石を拾い集め、川原に掘っ立て小屋を建てて、石屋の商売を始める。だが、助川から石を買うような物好きはいなかった。
竹中直人監督『無能の人』(1991年)

助川家の家計は逼迫していた。団地のチラシ配りに疲れた妻モモ子は漫画を描こうとしない助川をなじる。
竹中直人監督『無能の人』(1991年)

助川は石のオークションに自分の石を出品するために主催者の美石狂会の石山石雲(マルセ太郎、左)を訪ねる。
竹中直人監督『無能の人』(1991年)

石山の妻たつ子(山口美也子)は男に手の早い女だった。たつ子は助川をじっと見る。
竹中直人監督『無能の人』(1991年)

しばらく漫画を描いていない助川の仕事机。
竹中直人監督『無能の人』(1991年)

ある日、助川の掘っ立て小屋に謎の鳥男(神代辰巳)が立ち寄る。鳥男は唖の浮浪者で鳥を捕まえて売っていた。鳥男は助川にメジロを預けて去る。
竹中直人監督『無能の人』(1991年)

鳥男から預かったメジロが愛好家に8万円で売れる。助川は鳥男を捜し、メジロの代金を渡す。鳥男は半額しか受け取らない。助川はこの臨時収入で採石を兼ねて甲州に家族旅行に出かける。
竹中直人監督『無能の人』(1991年)

助川一家が宿泊した鉱泉宿に虚無僧が現れる。
竹中直人監督『無能の人』(1991年)

夜、鉱泉宿の部屋で妻モモ子(手前)が「私たちこれから先どうなるのかしらね」と呟く。
竹中直人監督『無能の人』(1991年)

ある雨の夜、助川は水門の上に立つ鳥男を見かける。鳥男はまるで鳥が飛び立つように姿を消す。以下略。
竹中直人監督『無能の人』(1991年)

多少の改変はあるものの原作の漫画をかなり忠実に映画化した作品。つげ義春本人や夫人の藤原マキがカメオ出演し、俳優仲間が多数友情出演している。下の写真はオープニングクレジットで煙草を吸いながら焚き火をするつげ義春。
竹中直人監督『無能の人』(1991年)


映画「無能の人」劇場予告 - YouTube

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