ニコライ・ネフスキー著、岡正雄編『月と不死』(平凡社東洋文庫、1971年)。ロシア生まれの言語学者、東洋学者、民俗学者ニコライ・ネフスキー(1892~1937年)の日本語で書かれた論文や書簡を中心に、著者の日本民俗学関係の論考を収録している。
ニコライ・ネフスキーの肖像(『月と不死』の扉)
ソ連帰国当時のネフスキー一家(1929年)
『月と不死』の巻末には加藤九祚による「ニコライ・ネフスキーの生涯」と題した解説が置かれている。この解説には加藤九祚のネフスキーに寄せる思いが滲み出ている。
ニコライ・ネフスキーの業績の一つに宮古方言に関する先駆的な研究がある。例えば、日本語の「虹」の語源について、宮古島で虹を「天の蛇」ということから、「蛇」ではないかと指摘している。宮古島にはネフスキー通りと名付けられた石畳の坂道があり、その傍らにネフスキーの顕彰碑が建てられている。
宮古研究之先駆者 ニコライ・A・ネフスキー之碑
ニコライ・ネフスキーはアイヌ語も研究した。辺境の地に古い日本語の名残りがあるという考えによるものだ。東北と沖縄の方言にfの音が残っている(兵隊をfeitaiというような)という指摘などなるほどと思う。
File:Nevsky family 1929.jpg - Wikimedia Commons




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