輪かんじきと踏み俵(番外編)

2025年11月下旬、北東北にある実家。冬を前に小屋から輪かんじきと踏み俵を出し、玄関の傘立てにぶら下げる。

輪かんじきは和製のスノーシュー。この輪かんじきは小型(長さ35cm)のため、雪質にもよるが、大人の男が使うと雪にめり込んでしまうことが多い。あまり出番はないのだが、長年の習慣で冬になると玄関に用意している。
カンジキ

踏み俵は長靴の上にオーバーシューズのように履き、積雪を踏み固めて道を付けるために使う藁靴。高さ40cm。底面は直径30cmの円形。つま先側には歩くときに手に持つ紐が付けられている。この踏み俵は伯父さんが手作りしたものだが、ずいぶん使ってきたので、藁や紐がだいぶ傷んでいる。
踏み俵

輪かんじきや踏み俵を使う人はもうあまり見ない。だが、踏み俵で付けた雪道には小振りの俵を押し当てたような模様が残り、雪国ならではの風情があってちょっといいものだ。

コメント