ノートアプリのEvernoteから同じような機能を持つ他のソフトへの移行を検討してきたが、Joplinに移行することにした。
Joplinのスクリーンショット(Windows、設定画面)
Joplinのスクリーンショット(Android、設定画面)
Joplin以外にはNotionとMicrosoft OneNoteを試した。だが、この2つのソフトは自分の用途には向いていないようだった。Notionは広範な機能と自由度の高さが魅力的でかなり迷った。しかし、自分のこれまでのEvernoteの使い方のように情報をノート形式で保存するだけなら、かえって面倒が多いように感じた。ただ、Notionには他の用途で興味がある。新規に作成したアカウントは残すつもりでいる。
Joplinの最大の利点はEvernoteライクなアプリを志向しているだけあって、Evernoteから移行しても違和感が少ないことだ。その他、機能がシンプル、動作が軽快、オープンソース、無料といったことも好みに合う。
一方、Joplinの不安な点はクラウドストレージを介した複数端末間での同期が不安定なことである。クラウドストレージとの同期ではときどきエラーが発生し、同期に要する時間もEvernoteより余分にかかる。ただ、この問題はクラウドストレージとして使用したMicrosoft OneDrive側の仕様や両者間の相性によるものかもしれない。
日本語対応も100%ではない。例えば、PCのJoplinアプリの表示フォントの設定ではフォント名に漢字を含むフォントは選択できないようだった。仕様上の問題になるが、スマートフォンでは10MBを超える添付ファイルが同期できないのもちょっと不便だ(開発サイドは対応を検討中らしい)。Joplinはアップデートが精力的に行われているので、今後の改善に期待しよう。
EvernoteからJoplinへは約2,400個のノートを移行した。移行はPCのEvernoteアプリからのエクスポート、PCのJoplinアプリへのインポート、PCのJoplinアプリとOneDriveとの同期、AndroidのJoplinアプリとOneDriveとの同期の順で行った。ずいぶん時間がかかったが(特にAndroidとOneDriveとの同期)、大きな問題はないようだった。OneDrive上のデータサイズは約2.5GBになった。
JoplinではノートをMarkdown言語で記述することにした。Markdown言語にはあまり馴染みがないが、ちょっと面白そうなので勉強してみようと思う。
今はJoplinの操作に慣れているところだ。最近のEvernoteよりも快適に使える。この優れたアプリはローラン・コジック氏が無償で公開している。コジック氏に感謝しつつ今後の活動を応援したい。
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