ミヤタ クォーツXL α

10年近く乗った折りたたみ自転車のKHS F-20Tを某所に無償で譲り渡したので、先週新しい自転車を発注した。

注文したのはミヤタ自転車のクォーツXL α(エクセルアルファ)というモデルである。前に乗っていたのは20インチの車輪が付いた小口径タイプだった。小口径はこぎ出しが楽で小回りが利く反面、走行時にやや不安定な面がある。今回は一般的な26インチの自転車を選んだ。主婦用自転車のような外見だが、アルミフレームなので重さは12.1kgと軽い。カゴやライトなどは付属していない。車体の軽さを重視した結果だろう。実用性を考えるとカゴを付けたほうがいいのだろうが、ちょっと悩ましい。納入のめどは2週間。怪我などしないで長く乗りたいものだ。
ミヤタ自転車 クォーツ エクセルアルファ

クォーツXL αは伊藤礼『こぐこぐ自転車』(平凡社、2005年)で知った。彼はこの自転車を所有し、知る人ぞ知る名車と称賛していた。それで興味を持ったのだが、このときは既に生産中止だった。先日、伊藤礼が亡くなり、ふと思い出してミヤタ自転車のサイトを見たら、再発売されていた(スペックは若干異なる)。たまたま手持ちの自転車を譲り渡した後で、自転車がほしいと思っていたところだった。自然な帰結として(はたからはどこが自然なんだといわれそうだが)、この自転車を買うことに決めた。もし名づけるとしたら「イトウ号」だろう。

(後日追記)
10日後に自転車店から商品が用意できたというメールがあり、クォーツXL αを受け取ってきた。フレームの形状こそ主婦用自転車だが、作りや乗り心地はスポーツ車そのものだった。変速機はシマノ製。電池式のLEDライトやワイヤーロックは付属している。店の人にカゴのことを訊くと「スポーツ車に取り付けられるタイプもあるが、3kg位しか入らない」という。たしかハンドルの前にはスペースがあまりない。後輪の上のカゴはちょっと抵抗がある(伊藤礼は後ろにカゴを付けていたのだが)。カゴの取り付けはとりあえず見送り。まだ1時間も乗ってないが軽快によく走る。車体が軽いというのはいいものだ。


折りたたみ式自転車

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