ロベルト・ロッセリーニ監督による伊仏合作映画『イタリア旅行』(1954年)。不仲の英国人夫婦が所用のためにイタリアを旅行する。原題: Viaggio in Italia、英題: Journey to Italy。写真はアレックス(ジョージ・サンダース、右)とキャサリン(イングリッド・バーグマン、左)。
イタリアの田園地帯を通る一本の道路。
ロンドンに住む英国人夫婦のアレックス・ジョイス(ジョージ・サンダース、右)と妻キャサリン(イングリッド・バーグマン、左)はナポリに向けてベントレーを走らせていた。
二人がイタリアに来たのはアレックスが伯父から相続したナポリ近郊の別荘を売却するためだった。二人が別荘に到着すると、管理人のトニー・バートン(レスリー・ダニエルズ、右端)と妻ナタリア(ナタリア・ライ、左端)が迎える。バートンは元英国軍人、妻ナタリアはイタリア人。
アレックスとキャサリンは結婚して8年になる。アレックスが実務的な人間なのに対し、キャサリンは詩を愛するような人間だった。二人の関係は冷え切っていた。子どもはない。別荘の売却には時間を要した。アレックスとキャサリンは思い思いにイタリアでの時間を過ごす。
知人との会食の席でアレックス(なかから)は隣席の婦人と親しげに話す。
キャサリン(右)はその姿が気になる。アレックスも同様だった。
アレックスとキャサリンの間には相手に対する無理解、誤解、怒りが堆積していた。二人は辛辣な皮肉や攻撃的な物言いでお互いを傷つけ合う。
アレックスとキャサリン(写真)との関係は破綻の危機に瀕していた。以下略。
オリジナルは英語版。その後、イタリア語吹き替え版が製作された。
Viaggio in Italia | Viagem à Itália (1954), dir. Roberto Rossellini - Ative as legendas - YouTube
英語版。
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