ボブ・ラフェルソン監督による米国映画『ファイブ・イージー・ピーセス』(1970年)。上流階級の音楽一家からドロップアウトし、ブルーワーカーとして働く青年の無軌道な生き方を描く。原題: Five Easy Pieces。写真はボビー(ジャック・ニコルソン)。
ボビー・デュピー(ジャック・ニコルソン)はカリフォルニア州の石油採掘場で働いていた。彼はもともとは上流階級に属する音楽一家の出身だった。
ボビーはウエイトレスでカントリー歌手を夢見るレイ・ディペスト(カレン・ブラック、右)と同棲していた。レイはボビーに首ったけだが、ボビーは軽薄なレイを軽んじていた。
仕事の後、ボビー(右から2人目)は同僚エルトン(ビリー・グリーン・ブッシュ、左端)とその妻ストーニー(ファニー・フラッグ、左から2人目)を誘ってボーリングに行く。ボビーはレイ(右端)の下手さ加減に呆れ、二人は喧嘩になる。
ボビーは駐車場で泣いていたレイをなだめる。
ボビー(右)はエルトン(左)からレイが妊娠していることを告げられる。エルトンから男として責任を取るように諭されると、ボビーは激昂する。そして、捨て台詞を残して、石油採掘場を去る。
ボビーはロサンジェルスでレコーディング中のピアニストの姉ティタ(ロイス・スミス、右)を訪ねる。ティタはボビーに父親が重病だと話し、見舞いに行くように促す。
ボビーは長く疎遠だった実家を訪ねるため、ワシントン州に車を走らせる。
ボビー(右)は当初一人で帰郷するつもりだったが、以前に自殺をほのめかしたことのあるレイ(左)が気にかかり、彼女も連れていく。ワシントン州に着くと、レイをモーテルに残し、ボビーは一人フェリーで実家のある島に向かう(一番上の写真)。実家でもいろいろな出来事が待っているのだが、以下は省略。
この作品のタイトルはピアノの初心者のための「5つのやさしい小品」といった意味のようだ。そして、簡単そうに見えて実は簡単ではない人間の生き方の暗喩にもなっている。
余計なことだが、ストーニー役のファニー・フラッグは小説家でもある。ジョン・アヴネット監督『フライド・グリーン・トマト』(1991年)は彼女の原作による。
Five Easy Pieces (1970) ORIGINAL TRAILER [HD 1080p] - YouTube
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