最初の人間

ジャンニ・アメリオ監督によるフランス・イタリア・アルジェリア合作映画『最初の人間』(2011年)。フランスの小説家(モデルはアルベール・カミュ)のアルジェリアで過ごした幼年期や彼の生涯に渡るアルジェリアへの思いを描く。カミュの遺稿となった自伝的小説の映画化。原題: Le Premier Homme。写真はジャック・コルムリ(ジャック・ガンブラン)。
Le Premier Homme (2011)

1957年初夏、40歳台のフランスの高名な小説家ジャック・コルムリ(ジャック・ガンブラン)がブルターニュの仏軍墓地に眠る父アンリ・コルムリの墓を訪れる。
Le Premier Homme (2011)

父アンリは第一次世界大戦中の1914年に25歳で戦死した。そのとき、一人息子のジャックは生後半年だった。
Le Premier Homme (2011)

それから数日して、ジャックは故郷アルジェリアに帰郷する。当時、フランスとその植民地だったアルジェリアは独立問題で激しく対立していた。ジャックはアルジェリアでフランスからの移民の子として生まれたのだった。
Le Premier Homme (2011)

ジャックはアルジェリアの空港に着いたその足で母校の大学に向かい、アルジェリア独立問題について講演する。アルジェリアとフランスは平和的に共存すべきというジャックの提言に会場は騒然となる。
Le Premier Homme (2011)

翌日、ジャックは年老いて一人暮らす母カトリーヌ・コルムリ(カトリーヌ・ソラ、右)を訪ねる。
Le Premier Homme (2011)

ジャックは父アンリの写真を手にしながら、アルジェリアで過ごした幼年期を回想する。
Le Premier Homme (2011)

場面は1917年に遡る。写真は幼年期のジャック(ニノ・ジュグレ)。
Le Premier Homme (2011)

夫アンリに先立たれた母カトリーヌ(マヤ・サンサ)はアルジェにある実家を頼ってジャックを育てていた。実家には母の実母と弟が暮らしていた。母は寡黙でおとなしい女だった。
Le Premier Homme (2011)

一方、祖母(ウラ・ボーゲ、写真)は信心深く厳格だった。祖母は孫ジャックへの体罰も辞さなかった。家は貧しく、母、祖母、叔父は読み書きができなかった。母は祖母に従いながら、病院で働いて家計を支えた。
Le Premier Homme (2011)

小学生のジャックは素直な性格で勉強がよくできた。小学校の担任のベルナールはジャックにとって生涯の恩師となる。
Le Premier Homme (2011)

ジャックは小学校卒業を前に叔父が働く新聞社の印刷工場で見習いとして働き始める。祖母はジャックが小学校を卒業したら、叔父と同じ印刷工にするつもりだった。
Le Premier Homme (2011)

担任のベルナール(ドゥニ・ポダリデス、中)がコルムリ家を訪問し、ジャックを中学校に進学させるように祖母(左)を説得する。第一次世界大戦から生還したベルナールはジャックを気にかけていた。
Le Premier Homme (2011)

ジャックは奨学金を得て中学校に通うことになる。写真はその頃のジャックに煙草の吸い方を教える叔父エティエンヌ(ニコラ・ジロー、右)。
Le Premier Homme (2011)

この後、ストーリーは1917年と1957年を行きつ戻りつしながら進行する。以下略。


映画『最初の人間』予告 - YouTube

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