アンダルシアの犬

ルイス・ブニュエル監督によるフランス映画『アンダルシアの犬』(1929年)。ルイス・ブニュエルとサルバドール・ダリの共同脚本による実験的なシュールレアリズム映画。サイレント。原題: Un Chien Andalou。写真は若い女(シモーヌ・マルイユ)。
Un Chien Andalou (1929)

筋書きのようなものはなく、超現実的なエピソードやイメージがコラージュのように組み合わされた作品。最初のエピソードではまず剃刀を研ぐ様子が映し出される。音楽はアルゼンチン・タンゴ。
Un Chien Andalou (1929)

剃刀を研いでいる男(ルイス・ブニュエル)。
Un Chien Andalou (1929)

剃刀を研ぎ終わると、男はバルコニーに出る。
Un Chien Andalou (1929)

夜空に月が浮かんでいる。右手から薄い雲が月の方に流れて行く。
Un Chien Andalou (1929)

若い女(シモーヌ・マルイユ)の顔が映し出される。男が女を眼を押さえ、剃刀を近づける。
Un Chien Andalou (1929)

雲を月を横切る。そのとき、女性の眼が剃刀によって水平に切り裂かれる。ゼリー状の硝子体がドロリと流れ出す(写真は省略するが見た印象はそれほどおぞましくはない)。このシーンは死んだ子牛の眼を使ったそうだ。
Un Chien Andalou (1929)

二番目のエピソードに切り替わる。街中を若い男(ピエール・バチェフ)が尼僧のような出で立ちで自転車を走らせている。音楽はワグナー。以下略。
Un Chien Andalou (1929)

16分程度の短編だが恐ろしく手間をかけているように見える。音楽はアルゼンチン・タンゴとリヒャルト・ワグナーの楽劇『トリスタンとイゾルデ』が交互に流れる。


Un Chien andalou : Luis Buñuel : Free Download, Borrow, and Streaming : Internet Archive
全編。

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