Linuxのインストール

2025年3月下旬。古いノートPCのLenovo G580にLinux OSをインストールした。Linuxを使うのは15年ぶりくらいになる。Linuxには多くのディストリビューションがある。今回は最古参のLinuxの一つでかつて使ってもいたSlackware Linuxと最近人気があるというLinux Mintをインストールし、新旧ディストリビューションのデュアルブートの構成にした。

G580のインストール先のHDD(320GB)には4つのパーティションを作成し、/dev/sda1(1番目のパーティション)にはEFI(128MiB)、/dev/sda2にはSlackware用のext4(80GiB)、/dev/sda3にはMint用のext4(210GiB)、/dev/sda4にはSwap(8GiB)を割り当てることにした。この他にパーティションが作成されてはいないがフリーでもない領域が20GBほどあった。たぶん工場出荷時からあるリカバリなどのための領域なのだろう。これはそのまま残した。

最初にSlackware 15.0をインストールする。まずインストール用のISOイメージをダウンロードし、Windows PCでUSBメディアを作成する。そのUSBメディアからLinuxをブートし、キャラクタモードでsetupを実行し、対話式にインストールを進める。はじめにcgdiskでパーティションの作成を行った(上記参照)。Slackwareでは全てのパッケージのインストールが推奨されているのでその通りにした。インストールはステップバイステップで行われるため、進捗状況が把握しやすい。OSを起動するブートローダはELILOをインストールした。

Slackwareのインストーラ自体は30年前と基本的に変わらない。インストーラのヘルプが簡にして要を得ている。

SlackwareのウィンドウマネージャはリッチなKDEにしたが、非力なG580にはさすがに少し重い。後でコレステロールフリーなXfceに変更しようと思う。

Slackware Linuxのスクリーンショット(KDE)
Slackware Linux

次にMint 22.1をインストールする。インストール用のISOイメージがデスクトップ環境ごとに別れているので、推奨されていたCinnamonを選択する。Slackware同様、USBメディアからブートするとX Windowが起動する。そこでInstall Linux Mintを実行するとインストールが始まる。途中でインターネットへの接続が行われる。パッケージの選択は基本的に求められない。ブートローダはGRUB2がインストールされる。

Linux Mintのスクリーンショット(Cinnamon)
Linux Mint

Mintのインストールや基本設定は驚くほど簡単だった。その一方で、インストーラがブラックボックス化されているので、具体的にどういう処理を行っているのか分かりにくく、少し物足りないところもある。

Slackware、Mintともインストールしたばかりで、インターネット接続などごく基本的な設定しか行っていない。その他の設定はこれからだが、Slackwareは英語環境、Mintは日本語環境で使おうかと思っている。

久しぶりにLinuxを使ってみようと思い立ったのは先日投稿した「Running Linux」がきっかけだった。Microsoft Windowsとはまた違うシステムが新鮮だし、ボランティア主体の自発性を重視した開発スタイルから来るものだろうが、ビジネス臭さをあまり感じないのも好ましい。


Running Linux

The Slackware Linux Project

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