アルゼンチンのフォルクローレ歌手エデゥアルド・ファルー(Eduardo Falú)の弾き語りで『カンデラリアのサンバ』を聴く。ファルーと詩人ハイメ・ダバロスが旅の途中、カンデラリア村の農場で作った曲。原題: Zamba de la Candelaria。なお、サンバ(Zamba) はアルゼンチンの伝統舞踊の形式であり、ブラジル音楽のサンバ(Samba)とは異なる。
Eduardo Falú - Zamba de la Candelaria - YouTube
1973年の収録。
カンデラリアのサンバ
作詞: ハイメ・ダバロス
作曲: エデゥアルド・ファルー
たそがれ時
夕べの祈りが終わり
太陽の死をいたんで
月が銀色の涙を流していた時
このサンバは生まれた。
ささやき乍ら通りすぎる川に育くまれ
冬の風のもたらす悲しみが
サンバを泣かせる。
夜がふけ
私の孤独が固まる時
夜のカンデラリア・サンバは
私の行く道を
楽しくしてくれるに違いない。
ギターよ、おやすみ
歌声の跡は
大地の表をかわかして行く。
懐かしい思い出は
再び戻って来ない。
カンデラリアのサンバよ
私に宵っぱりをさせた瞳
高い空のあの星たちを一緒に持って
お前は夜明けと共に去るだろう。
アタウアルパ・ユパンキとエデゥアルド・ファルーは近い世代でともにフォルクローレの巨星だが、二人の持ち味について考えると、なぜか大相撲の大鵬と柏戸を思い浮かべてしまう。
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