スタンリー・キューブリック監督によるイギリス映画『ロリータ』(1962年)。十代の少女ロリータに心を奪われた中年男性を描くブラック・コメディ。原作はウラジーミル・ナボコフの同名小説。原題: Lolita。写真はロリータ(スー・リオン)。
大学でフランス文学を教えるハンバート・ハンバート(ジェームズ・メイソン、右)は郊外の荒れ果てた大邸宅で脚本家クレア・クィルティ(ピーター・セラーズ、左)を射殺する。
その事件から遡ること4年。ハンバート(右)は一夏の保養のためにニューハンプシャー州ラムズデールを訪れる。彼は未亡人のシャーロット・ヘイズ夫人(シェリー・ウィンタース、左)の家を保養先の候補として訪問する。
ハンバートはシャーロットの娘ドロレス(通称ロリータ)(スー・リオン)に出会う。ロリータに魅せられたハンバートはシャーロットの家に間借りを決める。
欲求不満のシャーロット(右)はハンバート(左)に猛烈な秋波を送る。彼女はロリータをサマー・キャンプに送り出す。ハンバートはシャーロットを嫌っていたが、ロリータと一緒に暮らすためにシャーロットの求愛に応じて結婚する。
結婚してほどなくシャーロットはハンバートの日記を盗み読み、彼の本心を知る。
興奮したシャーロットは家を飛び出し、家の前で車にはねられて、その場で亡くなる。
ハンバート(右)はキャンプにロリータ(左)を迎えに行く。ロリータにはシャーロットは病気だと偽り、二人で旅行気分で家に向かう。
途中のホテルでハンバートとロリータを見かけたクィルティ(左)がハンバート(右)に接近してくる。クィルティの目当てもまたロリータだった。以下略。
中年男性のヘベフィリア(思春期の子どもに対する性的欲求)をモチーフとしているが、当時の米映画業界のガイドラインによる制約のためか、あからさまにセクシャルなシーンはない。
Lolita (1962) Official Trailer - James Mason Movie - YouTube
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