怪人二十面相

弓削進監督による松竹映画『怪人二十面相』(1954年)。名探偵明智小五郎と少年探偵団が怪人二十面相と対決する子ども向け探偵映画。3部構成。原作は江戸川乱歩の同名小説。写真は明智小五郎(若杉英二、右)と怪人二十面相(沼尾釣、左)。
弓削進監督『怪人二十面相』(1954年)

第1部 人か魔か?

20の顔を持つ男、怪人二十面相から羽柴博士(山形勲)に完成したばかりの超原子炉の設計図を盗むという予告状が届く。
弓削進監督『怪人二十面相』(1954年)

このとき、名探偵明智小五郎は渡米中だった。明智探偵事務所は秘書の高安玲子(藤乃高子、中央)と少年探偵団が留守を守っていた。玲子の左は小林少年(細谷一郎)、玲子の右は羽柴博士の次男で少年探偵団のメンバーでもある荘二(多々井雄三)。
弓削進監督『怪人二十面相』(1954年)

厳重な警備にも関わらず、怪人二十面相(沼尾釣)は予告通り超原子炉の設計図を盗み出す。怪人二十面相は羽柴博士の長男で戦死したと思われていた壮一の突然の帰還を装って現れたのだった。
弓削進監督『怪人二十面相』(1954年)

怪人二十面相はさらに荘二を誘拐し、羽柴家の家宝のミイラの像を身代金代わりに奪う。
弓削進監督『怪人二十面相』(1954年)

怪人二十面相のアジトに運び込まれたミイラの像の中から渡米中のはずの明智小五郎(若杉英二)が現れる。
弓削進監督『怪人二十面相』(1954年)

明智小五郎は怪人二十面相から設計図を取り戻す。だが、アジトに仕掛けられた落とし穴に閉じ込められる。
弓削進監督『怪人二十面相』(1954年)

第1部はここまで。この後、第2部 巨人対怪人、第3部 怪盗粉砕と続く。

この時代の子ども向け作品なので殺人などは行われないように脚色されている。昭和20年代末の東京の様子が映し出されるのが別の感興をそそる。


怪人二十面相・第一部 人か魔か?
配給元の松竹の作品情報には基本的な間違いがいくつもある。どうしたことだろうか。

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