ウォルター・サレス監督によるアルゼンチン他合作映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2004年)。若き日のエルネスト・チェ・ゲバラの南米オートバイ旅行を描いた青春ロードムービー。原作はチェ・ゲバラ著『チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記』(1995年)。原題: Diarios de motocicleta、英題: The Motorcycle Diaries。
1952年1月4日 、アルゼンチンのブエノスアイレスに住む23歳の医大生エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ(ガエル・ガルシア・ベルナル、左)は29歳の生化学者アルベルト・グラナード(ロドリゴ・デ・ラ・セルナ、右)とともに年代物のバイク(ノートン500)で全行程12,000キロの南米大陸縦断旅行に出発する。
ブエノスアイレスを出発してほどなく、エルネスト(右)は恋人チチーナ・フェレイラ(ミア・マエストロ、左)に再会する。
金も食料も少ない。夜は農家の小屋を借りたり、野宿する。エルネストは喘息の持病があり、ときどき発作に襲われた。
チリに入る。雪のアンデス山脈を行く。
チリの新聞社で自分たちのことを記事にしてもらう。旅先でその記事を見せて、便宜を図ってもらうためだ。
エルネスト(左)はダンス・パーティで人妻に接近し、亭主に叩き出される。
バイクはもう限界だった。二人はバイクを鉄屑として売り払う。
二人は徒歩とヒッチハイクで旅行を続ける。チリのアタカマ砂漠を歩く。
チリで放浪する夫婦に会う。警察に追われる共産主義者の夫婦だった。エルネストは日記に「彼らの悲痛な顔が忘れられません」と記す。この後、チリのチュキカマタ銅山で日雇い労務者に対するひどい扱いを見て、エルネストは憤慨する。
ペルーのマチュ・ピチュに行く。アンデスの奥に進むと先住民族が増える。彼らは自分たちの土地にいながら、家がない。
ペルーのサン・パブロのハンセン病療養所はアマゾン川に面し、600人の患者が入院していた。エルネストとアルベルト(後ろの二人)は3週間ボランティアとして働く。
エルネストはハンセン病の患者に寄り添う。
エルネストは療養所で24歳の誕生日を迎える。この日、エルネストはハンセン病患者の小屋で夜を過ごす。
療養所の皆に見送られて、コロンビアに向かう。餞別のいかだでアマゾン川を下る。
1952年7月26日、エルネスト(奥)はベネズエラのカラカスでアルベルト(手前)と別れ、飛行機で半年ぶりにブエノスアイレスに帰る。アルベルトはカラカスで職を得たのだった。エルネストはアルベルトに「この長い旅の間に何かが変わった」「その答えを見つけたいんだ」「人々のために」と告げる。
はじめは悪ふざけばかりしている二人だったが、南米各地で様々な人たちに出会い、厳しい現実に触れるなかで次第に社会意識が高まってゆく。将来の革命家エルネストが瑞々しい。
この映画のエンディングテーマ「河を渡って木立の中へ(Al Otro Lado del Río)」はウルグアイのシンガーソングライターのホルヘ・ドレクスレルが歌った。
映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」予告編Ⅰ - YouTube
The Motorcycle Diaries (2004) | With English Subtitles | A Film on Che Guevara's iconic bike journey - YouTube
全編。英語字幕。
Jorge Drexler - Al otro lado del rio (video clip) - YouTube
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