小澤征爾の『幻想交響曲』

指揮者の小澤征爾が2024年2月6日に亡くなった。1935年9月生まれ。満88歳没。

小澤征爾の実演は一度だけ聴いたことがある。1993年秋、ニューヨークのエイヴリー・フィッシャー・ホール(現在のデイヴィッド・ゲフィン・ホール)でベルリオーズの『幻想交響曲』1曲だけという演奏会だった。オーケストラは音楽監督を務めていたボストン交響楽団。颯爽とステージに登場した小澤征爾は自由自在な指揮ぶりで、モダンダンスかスポーツのような跳んだり跳ねたりといった動きが目立った。それでいて、オーケストラはよく鳴っていて、いい音楽を聴いたという印象が残っている。

小澤征爾は若い頃から『幻想交響曲』を繰り返し演奏している。生涯を通して十八番的なレパートリーだった。自分が聴いたときの指揮ぶりに比較的近いのは下記の2002年のタングルウッド音楽祭の演奏だと思う。当時66歳。

Seiji Ozawa conducts Berlioz's "Symphonie Fantastique" at Tanglewood in 2002 - YouTube
Seiji Ozawa conducts Berlioz's Symphonie Fantastique at Tanglewood in 2002

小澤征爾に感謝したいのはボストン交響楽団と組んだチャールズ・アイヴスの『交響曲第4番』の録音(1976年)である。この名演のおかげでチャールズ・アイヴスの音楽に親しむようになった。


チャールズ・アイヴズ『交響曲第4番』

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