岡上淑子

写真家、コラージュ作家の岡上淑子(おかのうえとしこ)は1928年に高知県に生まれ、3歳で上京する。1950年頃からコラージュの制作を始め、瀧口修造の知遇を得る。結婚と出産を契機として30歳頃に創作活動を休止し、1967年には高知県に戻る。1990年代半ばに金子隆一による再評価をきっかけに活動を再開する。

岡上淑子『落下する淑子』(1956年)
岡上淑子『落下する淑子』(1956年)

岡上淑子『海のレダ』(1951年)
岡上淑子『海のレダ』(1951年)

岡上淑子『沈黙の奇跡』(1952年)
岡上淑子『沈黙の奇跡』(1952年)

岡上淑子『予感』(1952年)
岡上淑子『予感』(1952年)

岡上淑子『呼び声』(1954年)
岡上淑子『呼び声』(1954年)

岡上淑子『招待』(1955年)
岡上淑子『招待』(1955年)

岡上淑子『孵化』(1955年)
岡上淑子『孵化』(1955年)

初期のコラージュ作品は主に海外のグラフ雑誌などを素材としている。当時の日本国内の物不足を反映したものだろうが、作品の性格にも影響を及ぼしていると思う。『招待』や『孵化』は自身の結婚や出産への不安を暗示させる。

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