NHKのドキュメンタリー番組『人間は何を食べてきたか ~食と文明の世界像~』シリーズの「第1集 一滴の血も生かす -肉-」(BS1: 1984年12月31日放送)。ヨーロッパの食生活における肉の役割について取材している。写真はドイツの肉屋に並ぶソーセージ。
次にソーセージ作りに取り掛かる。肉にゼラチン質を含んだ皮をつなぎとして加えて肉挽機にかけ、小腸に詰めてソーセージを作る。脂肪は大半をラードにして、一部をソーセージに混ぜる。
瓶に詰めるソーセージ。どのソーセージをどのくらい作るかはその家の主婦が決める。
豚を解体した翌日、農家の主婦がバラ肉でベーコンを作る。7人家族の3カ月分の食料として、50kgの精肉、20kgのベーコンとハム、40kgのソーセージができた。目玉と蹄以外はすべて使う(もちろん胃や腸の内容物は洗い流していた)。1年に4回作るうち秋に作ったソーセージが一番おいしいという。
ドイツだけでなく、フランスも取り上げられる。パリに住むユダヤ人の肉の扱い方など興味深かったが割愛。写真はパリ郊外のランジス公益市場に並ぶ野生の鳥獣。
このNHKの『人間は何を食べてきたか』は「ジブリ学術ライブラリー」としてDVD化されている。今回はそのDVDで見た。豚の射殺シーンなどは静止画に置き換えられていた。数秒間の映像だが残念な編集だと思う。それにしても40年近く前に制作された番組だ。こうした食習慣は今も変わっていないのだろうか。
人間は何を食べてきたか - Wikipedia
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