9月24日(日)、西武池袋線大泉学園駅から徒歩5分の練馬区立牧野記念庭園を散策。植物学者の牧野富太郎が1926年から亡くなる1957年まで過ごした自宅跡。現在放送中のNHKの朝ドラ『らんまん』は牧野が主人公のモデルになっているが、その『らんまん』が9月29日に最終回を迎えるせいか、老若男女で賑わっていた。写真はヒガンバナ。
正門わきの銘石。
ヒガンバナ。ヒガンバナ科。別名曼珠沙華、マンジュシャゲ。至るところに咲いていた。牧野が好んだのだろう。
茎だけに見えるほうがトクサ。トクサ科。地下茎が横に伸び、次第に拡がっていく。茎の表面は少しザラザラしていて、爪を磨くのに使われるそうだ。実家の庭にも植えている。今度試してみよう。葉のあるほうがリュウビンタイ。リュウビンタイ科。 希少なシダ植物。
ノジギク。キク科。朝ドラ『らんまん』にも登場した。
センダイヤザクラ。バラ科。日本原産のサクラ。原木は高知県高知市の仙台屋という店の庭にあったもので、牧野が命名した。
ドウダンツツジ。ツツジ科。ドウダンツツジとしてはかなり大きい。この庭園の樹木は手入れが行き届いていて、姿のいいものが多い。
ムラサキシキブ。シソ科。
牧野富太郎博士胸像。
サザンカ。ツバキ科。実家の庭にも何本かある。雪の重さで潰れてしまうので、冬囲いをしてもここまで伸び伸びとは育たない。
ミツバウツギ。ミツバウツギ科。若葉をゆでて食用にする山菜の一種。
ゲッケイジュ。クスノキ科。葉は香辛料のローレル。
シロバナマンジュシャゲ。ヒガンバナ科。赤いヒガンバナのほうが断然多い。牧野の好みか。
アカマツ。マツ科。マツはこの1本だけのようだ。イチョウ、ケヤキ、セコイアなども1本だけだった。大木に育つものは1本に限定したのだろう。
スエコザサ。イネ科。壽衛夫人の名にちなんで牧野が命名した。
ニッケイ。クスノキ科。樹皮は香辛料としてニッキ飴や八ツ橋に使われる。
書斎の文机。植物図鑑の欄外に赤インクを使って細かな字で几帳面な書き込みがしてある。
別の角度から見た書斎。いろいろなものの配置や置き場所は予め決められている。
書庫。書斎の隣。
ヒオウギ。アヤメ科。薄いオレンジ色の優美な花が咲いていた。黒い種子は射干玉(ぬばたま)と呼ばれる。「ぬばたま」は黒や夜などにかかる枕詞。
この庭園はむやみに広くないのがいい。主要な植物にはネームプレートが付けられ、植物に疎い人間には勉強になる。季節を変えてまた来ようと思う。
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