ふしあわせという名の猫

浅川マキの歌のなかでは「ふしあわせという名の猫」を最もよく聴いた。デビュー・アルバム『浅川マキの世界』(1970年)に収録されている。浅川マキは1942年に石川県白山市に生まれ、2010年に公演先の愛知県名古屋市で亡くなった。作曲の山木幸三郎は宮間利之とニューハードのギタリストで作曲や編曲も手掛けた。伴奏も当時の日本のジャズ界の充実ぶりを示している。

浅川マキによると「デビューアルバム『浅川マキの世界』の音創りは吉野金次さんである。そして田村仁さんのレコード・ジャケット写真のデビューでもあった」(浅川マキ『DARKNESS I』ライナーノーツ)。あまり目立たない貢献者の名前を挙げるのも浅川マキらしい。

『浅川マキの世界』(1970年)
浅川マキの世界

ふしあわせという名の猫
作詩: 寺山修司
作曲: 山木幸三郎

ふしあわせという名の猫がいる
いつも 私のそばに
ぴったり 寄りそっている

ふしあわせという名の猫がいる
だから 私は いつも
ひとりぼっちじゃない

この次 春が来たなら
むかえに来ると言った
あの人の嘘つき
もう春なんか来やしない
来やしない

ふしあわせという名の猫がいる
いつも 私のそばに
ぴったり 寄りそっている

『浅川マキの世界』の演奏者は浅川マキ(ヴォーカル)、山木幸三郎(編曲)、今田勝(ピアノ、オルガン、キーボード)、原田政長(ベース)、市原宏祐(フルート)、稲垣次郎(フルート)、横内章次(ギター)、チコ菊池(ドラムス)、吉野金次(レコーディングエンジニア、ミキサー)。


Fushiawase Toiu Na No Neko (From [Maki Asakawa No Sekai]) - YouTube

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