アッバス・キアロスタミ監督によるイラン映画『桜桃の味』(1997年)。自殺願望の中年男性を描いた作品。原題: ...طعم گیلاس, Ta’m-e gīlās...、英題: Taste of Cherry。写真はテヘラン近郊の荒れ地を行く主人公バディのレンジローバー。
バゲリは翌朝の依頼の実行を約束して、バディと別れる。
主役のホマユン・エルシャディはこの作品がデビュー作。エルシャディは元々建築家で、テヘランの交通渋滞の中で車に乗っているところをキアロスタミ監督に見出されたそうだ。
この作品は1997年の第50回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールを受賞した。同時受賞は今村昌平監督による松竹映画『うなぎ』(1997年)。
世界的な映画祭でグランプリを受賞するような作品や監督とは相性がよくない(当然ながら例外も多い)。この作品にも感心しなかった。長回しを多用してゆっくりと進む個々のシーンには印象的なものがあるのだが、全体としては、大きな問題を提起しているようでいながら、ただの思わせ振りに終始しているようにしか思えなかった。もちろん、こういう作品と相性のいい人も沢山いるのだろうが。
Taste of Cherry - 1997 Trailer - YouTube
Taste of Cherry (1997) | best part | Abbas Kiarostami - YouTube
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