原一男監督による疾走プロダクション映画『全身小説家』(1994年)。晩年の井上光晴に取材したドキュメンタリー映画。写真は文学伝習所の余興で女装してお座敷ストリップを披露する井上。サービス精神旺盛だ。英題: A Dedicated Life。
小説家として、複雑な生い立ちの人間として、死を迎えつつある老がん患者として、『全身小説家』で描かれた井上光晴は興味深い。本作品では井上の生い立ち、晩年の闘病生活、虚言癖、経歴詐称、女性関係、文学伝習所や講演会での活動などに重点が置かれている。小説や創作活動に関する部分は多くない。
原一男が追う井上光晴の虚構『全身小説家』再DVD化予告編! - YouTube
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