全身小説家

原一男監督による疾走プロダクション映画『全身小説家』(1994年)。晩年の井上光晴に取材したドキュメンタリー映画。写真は文学伝習所の余興で女装してお座敷ストリップを披露する井上。サービス精神旺盛だ。英題: A Dedicated Life
全身小説家

井上(奥)は私塾の文学伝習所で後進の育成に力を注いだ。
全身小説家

肝臓がん手術後の井上を見舞う埴谷雄高(左)。埴谷は井上を「全身小説家」と評した。奥は郁子夫人。
全身小説家

退院後に自宅で昼食。久しぶりにビールを飲み、郁子夫人の作ったうどんを食べる。
全身小説家

講演旅行中の瀬戸内寂聴(中)と井上夫妻。寂聴は出家前、井上と愛人関係にあった。それでも、寂聴と郁子夫人は親しかったという。
全身小説家

井上光晴の葬儀で弔辞を読む瀬戸内寂聴。葬儀委員長は埴谷雄高が務めた。享年66歳。
全身小説家

自宅書斎の井上光晴。
全身小説家

小説家として、複雑な生い立ちの人間として、死を迎えつつある老がん患者として、『全身小説家』で描かれた井上光晴は興味深い。本作品では井上の生い立ち、晩年の闘病生活、虚言癖、経歴詐称、女性関係、文学伝習所や講演会での活動などに重点が置かれている。小説や創作活動に関する部分は多くない。


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