煙突の見える場所

五所平之助監督による新東宝映画『煙突の見える場所』(1953年)。ある夫婦と捨て子の赤ん坊を巡る物語。原作は椎名麟三の短編小説『無邪気な人々』(1952年)。脚本は小国英雄。英題: Where Chimneys Are Seen。写真はお化け煙突を見やる弘子(田中絹代)。買い物かごからネギがぶら下がっている。
五所平之助監督『煙突の見える場所』(1953年)

戦後の東京。千住火力発電所の4本の煙突は見る場所によって3本や2本、ときには1本にも見える。人々はお化け煙突と呼んだ。
五所平之助監督『煙突の見える場所』(1953年)

緒方隆吉と弘子の夫婦は千住の貧乏長屋に暮らしていた。
五所平之助監督『煙突の見える場所』(1953年)

夫の隆吉(上原謙)は日本橋の足袋問屋に勤めている。絵に描いたような小市民。厄介事に直面するとあたふたする。
五所平之助監督『煙突の見える場所』(1953年)

妻の弘子(田中絹代)は空襲で前夫と生き別れた苦労人。
五所平之助監督『煙突の見える場所』(1953年)

隆吉と弘子は借家住まい。大家は八華教祈祷所の女祈祷師、灘らん子(三好栄子、奥)。
五所平之助監督『煙突の見える場所』(1953年)

隆吉と弘子は2階の二間を2人の独身者に貸していた。下宿人の1人は東仙子(高峰秀子)。仕事は商店街の有線放送のアナウンサー。しっかり者でさばさばしている。潔癖なところがある。
五所平之助監督『煙突の見える場所』(1953年)

もう1人は税務署に勤務する久保健三(芥川比呂志)。単純な性格で正義感が強い。健三は仙子に気がある。仙子も健三を憎からず思っていたが、健三の好意を受け入れるような素振りは見せない。
五所平之助監督『煙突の見える場所』(1953年)

弘子は隆吉に内緒で競輪場の払い戻しの仕事をしている。隆吉と弘子は自分たちの家を建てたいと願っていた。
五所平之助監督『煙突の見える場所』(1953年)

ある日、留守中の緒方家に捨て子の赤ん坊(吉本三千代)が置き去りにされる。
五所平之助監督『煙突の見える場所』(1953年)

捨て子は弘子の前夫、塚原忠二郎(田中春男)の仕業だった。
五所平之助監督『煙突の見える場所』(1953年)

弘子の前夫が押し付けるように置いていった赤ん坊を前に、隆吉(左)と弘子(右)は狼狽する。隆吉は弘子をなじり、夫婦仲は次第に険悪になっていく。
五所平之助監督『煙突の見える場所』(1953年)

2階に住む健三(右)と仙子(左)も赤ん坊や緒方夫婦が気にかかる。以下略。
五所平之助監督『煙突の見える場所』(1953年)

昭和20年代後半の東京の下町の空気感やそこに住む人々の人情が何ともいえない。音楽は芥川也寸志。


煙突の見える場所PV(英題:Four Chimneys PV) - YouTube
予告編。

煙突の見える場所 / Where Chimneys Are Seen (1953) [カラー化 映画 フル / Colorized, Full Movie English subtitles] - YouTube
全編。カラー化されている。

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