ジョン・スチュアート・ミル著、関口正司訳『自由論』(岩波文庫、2020年)。原題: On Liberty (1859)。
第1章「序論」から一部引用。
「本書の主題は、市民生活における自由、社会の中での自由である。つまり、個人に対して社会が正当に行使してよい権力の性質と限界である」(P11)。
「人間の場合でも同様だが、政治理論や哲学理論での成功は、不成功であれば見えないまま隠せていたかもしれない欠陥や弱点を露見させてしまう」(P15)。
「社会は自分で自分の命令を通すことができるし、現にそうしている。もし、社会が正しい命令ではなく間違った命令を出したり、干渉すべきでない問題で命令を出したりするのであれば、種々多様な政治的抑圧よりもいっそう恐ろしい社会的専制行われることになる」(P18)。
「人間の行為のルールに関して人々の意見を導いている実際の原則は、自分や自分が共感を寄せている人々の望むとおりに誰もが行為すべきだ、という各人の内心にある感情である」(P20)。
「文明社会のどの成員に対してであれ、本人の意向に反して権力を行使しても正当でありうるのは、他の人々への危害を防止するという目的の場合だけである。身体面であれ精神面であれ、本人にとってよいことだから、というのは十分な正当化にならない」(P28)。
(引用ここまで)
自由論/J.S.ミル, 関口 正司|岩波文庫 - 岩波書店

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