森銑三著、小出昌洋編『新編 明治人物夜話』(岩波文庫、2001年)。明治時代の人物に纏わる文章39篇を収載。
森銑三著、小出昌洋編『新編 明治人物夜話』(岩波文庫、2001年)
冒頭の「明治天皇の軍服」から一部引用。
明治11年、北陸御巡幸の際に、新潟県のある学校で、化学の実験をして天覧に供することになった時、最後に祝砲の意を籠めて、酸素水素の爆発を行う予定だった。ところがどういう加減だったのか、当日のそれは予期せぬ大音響を発して、随行の大臣以下、飛上るほどの驚き方をした。それだのに天皇御一人は、顔色一つ御変えにならぬ。終始泰然自若としてましました。後で担当教師は、譴責を覚悟して、意気消沈していたところへ、天皇から、御沙汰があって、化学の実験は格別に面白かった、とのことだった。教師は、ありがたさに感泣した。
(引用ここまで)
新編 明治人物夜話/森 銑三, 小出 昌洋|岩波文庫 - 岩波書店

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