ヤン・ヨンヒ(梁英姫)監督による日韓合作映画『ディア・ピョンヤン』(2006年)。朝鮮総連の活動家を親に持ち、北朝鮮に帰国した3人の兄のいるヤン・ヨンヒ自身の家族のドキュメンタリー。撮影やナレーションもヤン・ヨンヒによる。英題: Dear Pyongyang。写真は北朝鮮に向かう万景峰号の船室でのヤン・ヨンヒの両親(2001年)。
大阪市生野区猪飼野のコリアタウン。ヤン・ヨンヒはこの町で生まれ育った。
2004年正月のヤン・ヨンヒの実家。父は韓国済州島出身の在日一世。母は在日二世。在日の99%以上は韓国出身である。
父は若い頃から朝鮮総連の運動に熱心に取り組んだ。母も4人の子を育てながら、朝鮮総連の活動を支えた。 写真は両親の結婚式。
1971年に3人の兄は北朝鮮に帰国する。兄たちとはその後11年間会うことはなかった。写真は出発前の記念写真。
猪飼野には両親とヤン・ヨンヒの3人が住んだ。父はその後朝鮮総連の幹部を務めた。右下隅にヤン・ヨンヒの素足のつま先が見える。
両親は息子たちやその家族、帰国した親戚や知人に仕送りを続けた。
2001年、息子たちは両親の長寿を祝って、ピョンヤンでパーティーを開く。費用は両親の仕送りから支出された。
パーティには北朝鮮中の親戚や知人が多数集まる。もう一度家族写真を撮るのが父の夢だった。
明るいのだけれども哀しさが漂う。基本的には家族ビデオのようなテイストの作品(もちろんアマチュアのレベルではないのだが)。
アジアンドキュメンタリーズにて配信「ディア・ピョンヤン」予告編 - YouTube
コメント