火宅の人

深作欣二監督による東映映画『火宅の人』(1986年)。小説家桂一雄の生い立ち、家庭生活、愛人との恋愛を描く。原作は檀一雄の自伝的な同名小説。英題: House on Fire。写真は桂一雄(緒形拳)。
深作欣二監督『火宅の人』(1986年)

小説家の桂一雄(緒形拳、左)。妻ヨリ子(いしだあゆみ、右)と5人の子を持ちながら、愛人と同棲し、その顛末を私小説に書く。放浪癖がある。

大晦日に前触れもなく放浪から帰宅した一雄。ヨリ子の財布からタクシー代を払った後で、一雄「ただいま、帰りました」、ヨリ子「ご無沙汰してます」、一雄「はあ、こちらこそ」「これ、お土産です」「玄海のブリ」、ヨリ子「それで無一文ですか」、一雄「はい、無一文です」。
深作欣二監督『火宅の人』(1986年)

一雄(伊勢将人、左)が幼い頃、母親(檀ふみ、右)は一雄や妹たちを残して年下の大学生と出奔した。
深作欣二監督『火宅の人』(1986年)

一雄(奥)の妻ヨリ子(手前)は先妻の子1人と自分の子4人を育てる。ヨリ子の最初の子である次男は幼児のときに日本脳炎で寝た切りになる。
深作欣二監督『火宅の人』(1986年)

一雄(左)は駆け出しの新劇女優の矢島恵子(原田美枝子、右)と出会い、彼女と同棲する。
深作欣二監督『火宅の人』(1986年)

一雄(右)は旅先の五島列島で面識にあったホステス葉子(松坂慶子、左)とバッタリと遭遇し、しばらく放浪生活をともにする。このくだりは原作にはないが、この映画にとっては主要なシークエンスの一つになっている。
深作欣二監督『火宅の人』(1986年)

葉子との放浪生活のなか、夕暮れ時の浜辺で原稿を書く一雄。
深作欣二監督『火宅の人』(1986年)

檀一雄の原作には必ずしも忠実ではなく、深作欣二や脚本の神波史男による創作も含まれている。音楽は井上堯之。


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