闇太郎のカウンター席とらっきょうとトイレ

2025年3月下旬の某日夕刻、吉祥寺にある居酒屋の闇太郎。カウンター席の一番奥に座る(といってもこの店はL字型のカウンター席だけなのだが)。サッポロ黒ラベルの小瓶と剣菱の燗を飲む。肴はボイルやりいかと紅さけ焼きを頼んだ。
闇太郎(吉祥寺)

席の脇に本日のおすすめを書いた黒板がある。
闇太郎(吉祥寺)

その横のテレビ。この日のチャンネルはNHK。ついこの間まで古ぼけたブラウン管式だったと思うが、いつの間にか液晶型に変わっている。
闇太郎(吉祥寺)

もう一人いたお客さんがらっきょうを頼みながら、「この店のらっきょうが一番うまい」「シャキシャキした触感がいい」「甘さが控え目でいい」という。ご主人は「酒の肴にあまり甘いらっきょうはどうかと思うからね」「砂糖の分量は一般的な作り方の6割くらいにしてる」「砂糖を多くするとらっきょうが保つからね」「ある年に砂糖を思いきって減らしたらカビが生えてしまった」という。

ご主人は昨年初夏に漬けたらっきょうの最後の分をカウンター前の大瓶に移した後、らっきょうを漬けていたプラスチック製の樽を洗っていた。「らっきょうは毎年70kg漬ける」「翌年の3月頃になくなるね」「季節感を大事にしてる」「一年中らっきょうがあるというのもどうかと思う」「少し空白を置いて新しいらっきょうが漬かるようにしてる」。

トイレの壁面の注意書き。5つ目の画鋲は紙の浮きが気になったからだろう。
闇太郎(吉祥寺)

トイレの片隅の掃除用品とその上に飾られた万両。
闇太郎(吉祥寺)

この店では写真を撮るのが憚られる。ご主人が「あんたもか」というような蔑んだ目で見ているような気がするからだ(こちらの思い過ごしかも知れないが)。トイレのなかで写真を撮るのはそういう事情による。カウンター席での写真もご主人が1分間くらい外に出た隙にスマホを取り出して撮影した。

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