闇太郎のかずのこと能楽師とトイレ

2025年1月下旬、吉祥寺の闇太郎に寄る。L字型のカウンター席だけの古びた居酒屋。店内に貼られた昨年12月に開店52周年を迎えたことを示す半紙が目につく。ビール大瓶1本と剣菱の燗酒2本を飲み、肴に〆鯖とかずのこ(写真)を頼んだ。デザートはりんご一切れ。
闇太郎のかずのこ

お客さんは自分を含めて3人。手の空いたご主人と少し雑談。先日閉店間際にほとんどが人間国宝という能楽師が5人で来店し、閉店を1時間延長して飲食を提供したら、御礼にといって店内で謡を披露してくれたそうだ。「すごかったね」「店の空気が一瞬で変わった」と話していた。そのうち1人の若いお客さんが勘定を頼みながら自分も能楽師だと話し出した。奇遇なことだった。

闇太郎のトイレの壁面には雑誌などの掲載記事やご主人が好きな競馬の写真が貼られている。用足しに立ったときにふと思いついて個室内の壁面の写真を撮る。

背面(ドアの内側)。江口寿史、久住昌之、宮藤官九郎ら常連の顔や作品が並んでいる。
闇太郎のトイレ

右面(もしかしたら左面かも知れない)。山田詠美も常連客の一人。
闇太郎のトイレ

左面。この店の表のシャッターの絵は江口寿史が描いた。
闇太郎のトイレ

正面に貼られた『東京人』の紹介記事に写っているご婦人は川上弘美。この夜は取材が終わった頃に偶々店に行き、川上女史を見送った。
闇太郎のトイレ

尾籠な写真で失礼しました。

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