リゾーリ書店

リゾーリ書店(Rizzoli Bookstore)はニューヨークにある書店。オーセンティックな内装で知られ、棚には絵本、美術書、写真集、料理本、翻訳書などが多く並ぶ。この書店は2度移転している。最初はアンジェロ・リゾーリが1964年に創業したフィフス・アベニュー712番地の店。2番目は1985年に移転した西57丁目の店。3番目が2015年に移転したブロードウェイのNoMad Piazzaにある現在の店。

ウール・グロスバード監督の恋愛映画『恋におちて(Falling in Love)』(1984年)では、クリスマス・イブの夕暮れどきに主演のロバート・デ・ニーロとメリル・ストリープがリゾーリ書店で初めて出会う。このとき撮影が行われたのは最初の店である。

『恋におちて』でのリゾーリ書店のシーンは、クリスマスのプレゼントを求める人々で溢れる雑踏から始まる。
Falling in Love (1984)

建築技師のフランク(ロバート・デ・ニーロ)はリゾーリ書店で妻へのプレゼントにガーデニングの本を購入する。
Falling in Love (1984)

グラフィックデザインの仕事をしているモリー(メリル・ストリープ)は夫にヨットの写真集を贈ることにする。
Falling in Love (1984)

フランクとモリーはレジ前で鉢合わせになる。
Falling in Love (1984)

二人は両手に持った紙袋を床に落としてしまい、購入したばかりの本が入った紙袋を取り違える。このときは間違いに気付かずそのまま別れる。3カ月後、フランクは通勤列車の中でモリーを見かける。二人は同じ沿線に住んでいた。ご紹介はここまで。
Falling in Love (1984)

リゾーリ書店の2番目にあたる西57丁目の店は二、三度行ったことがある。入り口を入ってすぐの一番目立つ平台には吉本ばななの英訳書が山積みされていた。その後に『恋におちて』を観たが、最初の店と2番目の店の雰囲気はよく似ているように感じた(というかしばらくは同じ店だと錯覚していた)。

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