ルイ・マル監督によるフランス映画『死刑台のエレベーター』(1958年)。若冠25歳のルイ・マルが監督したサスペンス映画。音楽はマイルス・デイヴィス。原題: Ascenseur pour l'échafaud、英題: Elevator to the Gallows。写真はフロランス(ジャンヌ・モロー)。
パリのカララ商会に勤務するジュリアン・タヴェルニエ(モーリス・ロネ)は退役軍人だった。
ジュリアンは社長夫人のフロランス・カララ(ジャンヌ・モロー)と不倫関係にあった。二人はフロランスの夫シモン・カララ(ジャン・ヴァール)の殺害を計画していた。
ジュリアン(手前)は土曜日の終業時刻を待って、社長室のシモン(奥)を自殺に見せかけて殺す。
ジュリアンは犯行後、フロランスとの待ち合わせ場所に向かうために会社を出る。そのとき、社長室に忍び込むために使用したロープが壁面に垂れ下がったままなことに気づく。
ジュリアンはロープを回収するため、会社に戻る。ところが、犯行現場に到着する前にオフィスの消灯時刻になってしまい、ジュリアンは真っ暗なエレベーターの中に閉じ込められる。
ジュリアンは懸命に脱出を試みるが、時間ばかり過ぎてゆく。
フロランスは約束の時間になっても現れない恋人ジュリアンを探して、パリの街を夜通し彷徨う。以下略。
マイルス・デイヴィスの吹くトランペットが緊迫感を盛り上げる。マイルスは映画のラッシュを観ながら即興で演奏したという。映画評論家のリチャード・ブロディは「映画よりもはるかに優れている」と評している。
この作品の見所は第一にジュリアンによる完全犯罪と予想外のトラブル、第二にジャンヌ・モロー演じる恋に心を奪われた女、第三にマイルス・デイヴィスのジャズによる音楽だろう。その三つが独立性を保ちながら混ざり合っているのがこの作品の魅力だと思う。
映画『死刑台のエレベーター』予告編 - YouTube
コメント