2024年12月中旬、石垣島と西表島に3泊4日で旅行した。その3日目。晴れ。この日は日帰りで西表島に行く。写真は西表島の大見謝ロードパークから眺める海。向こうに見える島影は鳩間島。
ホテルの朝食バイキング。手前のお椀は小豆の雑炊。八重山そばにはソーキを加えた。この後、チキンカレーの小盛をよそる。
石垣港離島ターミナルから安栄観光の8時30分発の西表島大原港行きのフェリーに乗船。この時期には貴重な晴れ間になったせいか客席は混んでいた。西表島大原港9時20分着。写真は大原港に停泊中の仲間川マングローブクルーズの遊覧船。
同じ大原港から9時30分発の仲間川マングローブクルーズに乗る。臨時便だったようで客席はまばら。船頭さんの説明を聞きながら、亜熱帯雨林のマングローブ林を1時間のクルーズで見物する。仲間川は河口から10km先まで汽水域が続き、流域には日本最大規模のマングローブ林が広がる。
ここのマングローブはヤエヤマヒルギとオヒルギで9割を占める。ぼんやり見ていると皆同じに見えるが、船頭さんによると「ヤエヤマヒルギは横、オヒルギは縦に伸びる」。シギなどの鳥も多く見かけた。仲間川にはところどころにペットボトルが浮いている。これはゴミではなくガザミ漁の浮きということだった。
林のなかにモダマのさやが見える。写真右上に写っている枝からぶら下がった白い短冊のようなものがモダマのさや。船頭さんによると「こんなに実っているのは珍しい」「さやの中には世界一大きな豆が入っている」「さや1つで2万円する」。アダンも多く見かけた。船頭さんは「アダンはパイナップルに似た実をつけるが食べられない」「アダンの実は木になり、パイナップルは畑になる」と説明してくれた。面白くてためになる。
仲間川マングローブクルーズは大原港に10時40分帰港。売店の方が「今日は天気がよくて良かったですね」と声をかけてくれた。島の人のホスピタリティを感じる。港を出て近くのレンタカー会社に向かう。写真は大原港前の道路。
西表島の主要道路は海岸沿いを通る県道215号線しかない。この県道も西表島をほぼ半周するだけなので、この日は大原港から上原港方面に向かい、その先の星砂の浜でUターンして大原港に戻る片道40km強の往復ドライブだった。レンタカー会社の方曰く、「日帰りだと上原港か星砂の浜でUターンする人が大半です」「途中、何もないですよ」。写真は船浦海中道路。
はじめに立ち寄ったのは由布水牛車乗り場。向こうに見える由布島まで浅瀬を水牛車で渡ることができる。人気があるようだが今回はスキップした。
西表島の道路は野生動物保護のためスピードが制限されている。イリオモテヤマネコとは出会わなかったが、大見謝ロードパーク付近の道路を走行中、道をゆっくりと歩く仔イノシシと遭遇した。リュウキュウイノシシだろうか。一般のイノシシよりも細身に見えた。
大見謝ロードパークはマングローブ林の中に遊歩道が整備されている。
星砂の浜。せっかくなので星の砂を探す。波打ち際の砂にはかなりの割合で星の砂が混じっていた。ただ、手のひらの上で小さな砂を選り分けるのは細かな作業だし、せっかく集めた星の砂は少しの風でも飛んで行ってしまう。
星砂の浜で拾い集めた星の砂。
大原港に戻る途中で西表野生生物保護センターを見学。事務所の壁にモダマの枯れたさやが掛けられていた。ドライフラワーのように飾るものらしい。
展示されていたイリオモテヤマネコの剥製。
その後、大原港に戻り、大原港16時30分発の八重山観光フェリーに乗船する。石垣港17時10分着。
石垣港からそのまま居酒屋の森の賢者まで歩いて、夕食。店名はフクロウの意。生ビールで乾杯し、ワイン(赤と白)を飲む。お通しはゆし豆腐。写真は近海魚のカルパッチョ。島の野菜と自家製ソースで。
旬野菜のトマト煮込み(ラタトゥイユ)。バゲット添え。手前はサービスで出された石垣島産のさけるチーズ(プレーン、スモーク、ピパーチ)。
島素材の天ぷら。沖縄風のぽってりしたフリッター状の衣ではなくごく薄い衣の天ぷらだった。他に蒸し鶏と揚げ豚を注文した。
西表島には人間の手があまり及んでいない自然が残っている。晴天にも恵まれてラッキーだった。
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