栗毛の馬

アタウアルパ・ユパンキの歌う「栗毛の馬(El Alazán)」。アタウアルパ・ユパンキ(Atahualpa Yupanqui)はアルゼンチンのフォルクローレの男性歌手、ギタリスト。1908年にブエノスアイレス州で生まれ、トゥクマンで育つ。1992年にフランスで亡くなった。

1954年に作られた「栗毛の馬」は谷底に墜ちて命を落とした愛馬を偲んで歌っている。

「燃えるようなたて髪、駆ける姿は光の帯、わが馬よ、私はお前を呼んでいる」「月を求めて山に登り、雪の谷間をわたり、共に歩んだ幾多の道、わが馬よ、私はお前を呼んでいる」「崖の上で闇の投げ縄がお前を捕らえた時、何故お前には見えなかったのだ」「それとも、どんな星を探していたのだ」「奈落の底で淋しく死んで行ったわが馬よ」「もしも人のいうように良き馬にも天国があるのなら、天国めざして駆けていることだろう」。

Atahualpa Yupanqui - El Alazán - YouTube
「栗毛の馬」の録音は数多くある。これはその一つ。

El alazán. Atahualpa Yupanqui 1980 - YouTube
1980年にテレビ番組のために演奏したときの映像。
Atahualpa Yupanqui - El Alazán

晩年のアタウアルパ・ユパンキは表現が自在で柔らかい。ギター演奏も滋味深い。

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