ミルク

セミフ・カプランオール監督によるトルコ映画『ミルク』(2008年)。トルコの田舎町に母と暮らす詩を愛する青年ユスフを描く。『卵』(2007年)、『蜂蜜』(2010年)とともに「ユスフ三部作」をなす。原題: Süt、英題: Milk。写真中央がユスフ(メリヒ・セルチュク)。
Süt (2008)

イズミル県の小さな町ティレ郊外に住む20歳のユスフ(メリヒ・セルチュク、手前)は未亡人の母ゼーラ(バサク・コクルカヤ、左奥)と2人で暮らしていた。二人は乳牛を飼育し、牛乳や乳製品を販売して生計を立てていた。
Süt (2008)

ユスフは詩に惹かれていた。彼は大学には進学しなかったが、詩作は続けていた。
Süt (2008)

ゼーラはユスフが詩にかまけて牛乳屋の仕事に身が入らないことが不満だった。
Süt (2008)

ゼーラ(左)はオートバイのタイヤがパンクしたとき、親切な駅長(右)に助けてもらう。駅長は小さな娘を持つ男やもめだった。この後、ゼーラと駅長は密かに交際を始める。
Süt (2008)

ユスフは文芸誌に投稿した詩が掲載される。
Süt (2008)

ユスフに召集令状が届く。ユスフは県都のイズミルで徴兵検査を受ける。
Süt (2008)

ユスフ(左)はイズミルの書店で詩の好きな女子学生セムラ(サーデット・アクソイ、右)と知り合う。だが、ユスフは徴兵検査でてんかんが見つかり、落胆してティレに帰る。
Süt (2008)

ユスフはゼーラと駅長が一緒に出掛けるのを目にする。動揺したユスフはオートバイを運転中にてんかんの発作を起こす。
Süt (2008)

ユスフは駅長の後をつけて湖に出る。この後は少し省略する。
Süt (2008)

ユスフがティレで鉱山労働者として働いているショットでこの映画は終わる。
Süt (2008)

ユスフの詩への憧れ、母親の喪失、将来への不安などが主要なモチーフだと思うが、『卵』同様、この作品もあまり説明的ではない。


SÜT - Milk Trailer - YouTube
予告編。

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