遮光器土偶

縄文時代につくられた土偶(粘土で作られた人型の人形)の代表的な型。遮光器のように強調された目に加え、大きな臀部、乳房、太ももなど女性をかたどっていることを特徴とする。縄文時代晩期のものが多く、主に東北地方から出土する。足や腕など体の一部が欠損したり、切断された状態で発見されることが多い。儀式などにおいて土偶の体の一部を切断したものと考えられている。

遮光器土偶(青森県つがる市木造亀ヶ岡出土、東京国立博物館蔵)
遮光器土偶(青森県つがる市木造亀ヶ岡出土、東京国立博物館)

遮光器土偶(宮城県恵比須田遺跡出土、東京国立博物館蔵)
遮光器土偶(宮城県恵比須田遺跡出土、東京国立博物館)

遮光器土偶は目にあたる部分がイヌイットやエスキモーが雪目を防ぐために用いる遮光器(スノーゴーグル)のような形をしていることからこの名称がつけられた。

An Inuit Wearing Snow Goggles (2007) by Julian Idrobo
An Inuit Wearing Snow Goggles (2007) by Julian Idrobo




File:Inuit snow goggles.jpg - Wikimedia Commons

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