藤田敏八監督による松竹富士映画『海燕ジョーの奇跡』(1984年)。三船プロ提携。沖縄の若いヤクザ者が警察と組織に追われ、フィリピンに密航する。原作は佐木隆三の同名小説。英題: The Miracle of Joe, the Petrel。写真はジョー(時任三郎)。
島袋一家は上部団体の琉球連合会から破門され、解散に追い込まれる。写真は島袋一家の親分島袋長幸(内藤武敏、左)とその女ミッチー姐(五月みどり、右)。
陽子(中)はミッチー姐が経営する店のホステスだった。
ジョーの弟分が琉球連合会系の暴力団とのいざこざから殺される。ジョーは仕返しに琉球連合会議長の金城盛光(鈴木瑞穂、手前)を射殺する。ジョーは警察からも琉球連合会からも追われる。陽子はジョーを匿う。
ジョーは嵐の夜に母ウタ(辻伊万里、奥)を訪ねる。ウタは父親のいるフィリピンに逃げるように勧める。
ジョーは刑務所で一緒だった上勢頭(田中邦衛、右)と偶然再会する。上勢頭はフィリピンへの密航ルートを知っていた。ただ、金が要るという。ジョーは島袋一家から琉球連合会に寝返った亀千代(加藤嘉)を脅して金を作る。
ジョーは密航を請け負う漁師(三船敏郎、奥)の操る漁船に潜み、与那国島に向かう。
漁師はジョーを与那国島に送り届ける。途中寄港したのは宮古島だけだった。
与那国島で台湾人の船に乗り換える。
台湾人の男はジョーに太平洋戦争のときは日本軍の上等兵だったと語る。
アミ族(台湾原住民)の手漕ぎの漁船に乗り換える。
アミ族の手漕ぎ船はフィリピンの沖合でジョーを下す。
ジョーは島袋長幸に紹介された与那嶺(原田芳雄、右)をマニラホテルに訪ねる。与那嶺はフィリピンの裏の世界に生きる男だった。ここからが後半部分だが、ご案内はここまで。
正直なところ、この作品はあまり出来がいいとは思わない。それでも何度か見ているのは、ジョーが沖縄本島からフィリピンまで密航する場面(とりわけ沖縄本島から与那国島まで)が好きだからだ。
沖縄の暴力団島袋一家の構成員である南原ジョー(時任三郎、左)と恋人の陽子(藤谷美和子、右)。ジョーはフィリピン人を父に持つハーフだった。
『海燕ジョーの奇跡』 あの頃映画松竹DVDコレクション - YouTube
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