ヴェルナー・ヘルツォーク監督による西ドイツ映画『アギーレ/神の怒り』(1972年)。16世紀中頃の南米、スペインの征服者ロペ・デ・アギーレは伝説の黄金郷を目ざし、遠征隊の分遣隊を率いてアマゾン奥地に足を踏み入れる。原題: Aguirre, der Zorn Gottes、英題: Aguirre, the Wrath of God。写真はアギーレ(クラウス・キンスキー)。
1560年、ゴンサロ・ピサロ率いるスペインの遠征隊は伝説の黄金郷エルドラードを探すため、キトからアンデス山脈を越え、アマゾン奥地を目ざしていた。
アンデスを越え、アマゾン川の畔に出る。急流を渡るのは無理なように思えた。
陸路も密林に覆われ、前進は困難を極めた。
ピサロ(アレハンドロ・レプレス)は40人の男たちに分遣隊として筏で川を下り、食料を調達し情報を収集するよう命じる。分遣隊を待ち受けるのはアマゾン川、密林、そして危険な先住民だった。分遣隊は1週間以内に本隊に帰還するものとし、分遣隊が1週間以内に帰還しなければ全滅したと見なして、本隊は引き返すという過酷な任務だった。
分遣隊の隊長にはペドロ・デ・ウルスア(ルイ・ゲーハ、左)が任命された。ウルスアの愛人イネス・デ・アティエンサ(エレナ・ロホ、右)も本人の強い希望で同行する。
副隊長は経験豊富なロペ・デ・アギーレ(クラウス・キンスキー)が指名された。
修道士のガスパール・デ・カルバハル(デル・ネグロ)も分遣隊に随行する。
スペイン王家を代表して貴族のフェルナンド・デ・グスマン(ペーター・ベルリング)が分遣隊に加えられる。
40人の分遣隊を乗せた4艘の筏が出発する。
アギーレ(奥)は野望を胸に秘めた危険な人物だった。
アギーレの15歳の娘フローレス(セシリア・リヴェーラ)も本人の強い希望で同行していた。
出発早々、1艘の筏が渦に巻き込まれ、抜け出せなくなる。この後も幾多の困難が続く。
音楽はポポル・ヴフが担当した。
「アギーレ・神の怒り」Aguirre, der Zorn Gottes (1972西独) - YouTube
予告編。
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