つげ義春著『つげ義春が語る 旅と隠遁』（筑摩書房、2024年）。漫画家のつげ義春による50年間に渡る対談、インタビュー、聞き書きをまとめた本。つげ義春のいうことには一貫性がある。それに巧妙に避けている話題もあるように感じる。長年思索的な生活を送ってきた人なのだろう。何度も登場する隠遁や宗教に関する発言が興味深い。
石井隆との対談「女性のこと、創作のこと」（1993年）が面白かった。つげ義春から他の対談では出てこないような話しを引き出す石井隆には感心した。
聞き書きの「妻、藤原マキのこと」（2003年）では亡き妻について語っている。これもよかった。
筑摩書房 つげ義春が語る 旅と隠遁 / つげ 義春 著
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