警察日記

久松静児監督による日活映画『警察日記』(1955年)。会津の田舎町を舞台に警察官と町の人たちの織り成すエピソードを描いた人情喜劇。伊藤永之介の同名小説(1952年)の映画化。英題: Policeman's Diary
 
会津磐梯山麓の横宮町という架空の田舎町。
久松静児『警察日記』(1955年)

ハナエ(重盛輝江、右)が嫁に行く。花嫁の乗った乗り合いバスでは運転手にも酒が振舞われる。
久松静児『警察日記』(1955年)

山本岩太(伊藤雄之助)はハナエと恋仲だったが、嫁入り道具の運搬を頼まれる。その夜、意気消沈した岩太は酒を飲み過ぎて事件に巻き込まれる。
久松静児『警察日記』(1955年)

村田老人(東野英治郎)は小学校の校長先生だったが、戦争で息子を失って精神に異常をきたし、まだ戦時中のつもりで「空襲警報」を連呼する。
久松静児『警察日記』(1955年)

吉井巡査部長(森繁久彌、中)は姉弟の捨て子を保護する。また、紡績工場で働くという名目であやうく身売りされそうになった二田アヤ(岩崎加根子、左)を連れ戻す。
久松静児『警察日記』(1955年)

捨て子の赤ん坊は割烹旅館掬水亭の内儀ヒデ(澤村貞子、右)が面倒を見る。
久松静児『警察日記』(1955年)

捨て子の姉(二木てるみ、右)は吉井が自分の家に連れ帰る。吉井の家は子沢山で妻はこの日出産したばかりだったが、子どもを温かく迎える。
久松静児『警察日記』(1955年)

二田アヤ(右)は若い花川巡査(三國連太郎、左)が家に送り届ける。純情な花川はアヤにほのかな好意を抱く。
久松静児『警察日記』(1955年)

二田アヤ(右手前)の身売り話はもぐりの周旋屋の杉田モヨ(杉村春子、中)とアヤの母親タツ(飯田蝶子、左)が画策したことだった。モヨはその後警察の取り調べを受ける。
久松静児『警察日記』(1955年)

酒屋の次男坊が通産大臣に出世して、町に帰郷する。掬水亭で通産大臣の歓迎会が開かれる。警察署は大わらわで対応する。
久松静児『警察日記』(1955年)

捨て子の母親シズ(坪内美子、左)が名乗り出る。以下略。
久松静児『警察日記』(1955年)

捨て子、娘の身売り、夫の失踪、万引き、役所間の縄張り争い、不本意な相手との結婚などいくつもののエピソードが絡み合いながら進行する。警官や町の人たちの善意が随所に現れる。


『警察日記 (1955年昭和30)』より「捨て子の母」 - YouTube
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