新聞錦絵

日本の明治初期に発行されていた新聞の一種。浮世絵を代表する錦絵(多色刷りの木版画)と解説記事を組み合わせた一枚刷りの刊行物。錦絵新聞ともいう。人形町の書肆具足屋が、日刊紙の東京日日新聞の記事をもとに、1874年に発行した錦絵版「東京日日新聞」が最初の新聞錦絵とされる。題材は猟奇的な犯罪事件や情痴事件などスキャンダラスなものが多い。英名: Colored Woodblock Print Newssheet。

1枚目の新聞錦絵は月岡芳年の絵になる。16歳の娘が腹違いの兄2人に手足を縛られて両国川に投げ込まれたが通りがかりの巡査がこれを助けたという事件を報じている。

「郵便報知新聞」532号(1875年4月)
「郵便報知新聞」532号(1875年4月)

2枚目は落合芳幾の絵のもの。離婚された婿が逆恨みして前妻を惨殺したという血生臭い事件を取り上げている。記事には短刀で口を突いたとあるが絵では大刀になっている。

錦絵版「東京日日新聞」933号(1875年2月)
錦絵版「東京日日新聞」933号(1875年2月)

おぞましい題材が目立つのが気にかかるが、新聞錦絵は近代(明治維新以降)の浮世絵として面白い。


The Policeman Aizawa Ihei Rescues A Young Girl From Drowning Painting by Tsukioka Yoshitoshi - Fine Art America

東京日々新聞933号
早稲田大学図書館。

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