川越スカラ座

埼玉県川越市にあるこじんまりとした映画館。前身は1905年(明治38年)に開業した寄席。現在は埼玉県に残る最古の映画館。英名: Kawagoe Scala Theater。
川越スカラ座(2024年3月)

この映画館は人通りの多い蔵造りの町並みや時の鐘のある一角から少し入った住宅街にある。この日(2024年3月28日)は何れも新作の藤田直哉『瞼の転校生』(2023年)、青柳拓『フジヤマコットントン』(2023年)、八鍬新之介『映画 窓ぎわのトットちゃん』(2023年)が上映されていた。
川越スカラ座(2024年3月)

外壁にある次週予告のディプレイ。左からビクトル・エリセ『エル・スール』(1983年)、同『ミツバチのささやき』(1973年)、ジョナサン・デム『ストップ・メイキング・センス』(1984年)、クエンティン・タランティーノ『レザボア・ドッグス』(1992年)。
川越スカラ座(2024年3月)

同じく近日上映。左からモニーク・ノルテ『マイ・ファミリー 自閉症の僕のひとり立ち』(2023年)、オ・セヨン『成功したオタク』(2021年)。
川越スカラ座(2024年3月)

映画といえばシネマコンプレックスか家でストリーミングやレンタルDVDで見るという時代に、それとは違う映画を楽しむ環境を提供する貴重な存在だと思う。上映している作品も気が利いている。いい映画でも投資効率を重視するシネマコンプレックスでは上映しにくい作品は多い。高校生はワンコイン500円という料金設定にもこの映画館のポリシーが現れている。

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