マキノ雅弘監督による東映映画『雪之丞変化』(1959年)。三上於菟吉の時代小説を原作として多数作られた同名の映画の1本。主演の大川橋蔵が中村雪之丞、闇太郎、松浦屋清左衛門の三役を演じる。英題: An Actor's Revenge。写真は中村雪之丞(大川橋蔵、左)と浪路(大川恵子、右)。
上方で人気の若手女形役者の中村雪之丞(中央)が江戸に来演して、評判となる。
雪之丞は長崎の大店、松浦屋の一子の雪太郎として生まれた。15年前に父の松浦屋清左衛門(大川橋蔵、写真)はあらぬ抜け荷の罪で死罪となり、母も後を追って自害した。松浦屋を陥れたのは当時の長崎奉行の土部三斎(進藤英太郎)、商売敵の広海屋与平(二代目澤村宗之助)、松浦屋の手代だった長崎屋三郎兵衛(吉田義夫)の3人だった。
孤児となった雪太郎は松浦屋と懇意だった中村菊之丞(十三代目片岡仁左衛門、左)のもとで女形役者の中村雪之丞(右)となり、仇討ちの機会を窺っていた。
その頃、土部三斎の娘の浪路(大川恵子、左)は大奥で将軍家斉(阿部九洲男、中)の寵愛を一身に集めていた。
それをいいことに、土部(右)、広海屋(中)、長崎屋(左)の3人は今も結託して、暴利を貪っていた。
若い浪路(左)は雪之丞(右)の舞台を見て、雪之丞に思いを寄せる。雪之丞は土部ら3人に近づき、親の仇を討とうとする。
江戸の義賊の闇太郎(大川橋蔵、右)は事の次第を知り、仲間の黒門町のお初(淡島千景、中)らとともに、雪之丞の仇討ちを助勢し、米の買い占めで町民を苦しめる土部、広海屋、長崎屋の3人を成敗しようと画策する。
雪之丞(中)は闇太郎の導きによって、剣術の師匠だった孤軒先生(黒川弥太郎、奥)と松浦屋の婆やだったお芳(赤木春恵、手前)と再開する。二人は今は雪之丞の仲間だった。
雪之丞(中)の仇討ちが始まる。左は助太刀する孤軒先生。
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