小原庄助さん

清水宏監督による東宝映画『小原庄助さん』(1949年)。民謡『会津磐梯山』の「小原庄助さん なんで身上つぶした」「朝寝朝酒朝湯が大好きで それで身上つぶした」で知られる小原庄助さんをモデルにした映画。英題: Ohara Shôsuke-san。写真は小原庄助さんこと杉本左平太(大河内傳次郎)。
清水宏『小原庄助さん』(1949年)

杉本左平太は農村地帯の旧家の主。皆は小原庄助さんと呼ぶ。
清水宏『小原庄助さん』(1949年)

左平太は朝湯が好きだ。
清水宏『小原庄助さん』(1949年)

もちろん朝酒も好きだ。酒を用意しているのは妻おのぶ(風見章子)。
清水宏『小原庄助さん』(1949年)

朝から村人たちがご機嫌伺いに訪れる。目的は詰まるところ金の無心である。左平太(右から1人目)は酒を振る舞い、鷹揚に話を聞く。おのぶ(右から2人目) も資産家の出。気立てがいい。子はない。
清水宏『小原庄助さん』(1949年)

使用人のおせき婆(飯田蝶子)。杉本家に長く仕える。
清水宏『小原庄助さん』(1949年)

左平太はロバに乗って、辺りをのんびり散策する。
清水宏『小原庄助さん』(1949年)

佐平太が寄付したミシンの礼に来たマーガレット中田(清川虹子)。よくしゃべる。左平太はこういう女性が苦手だ。
清水宏『小原庄助さん』(1949年)

赤坂小梅(中央)が特別出演している。小梅は筑豊出身の芸者歌手。主題歌も歌っている。
清水宏『小原庄助さん』(1949年)

途中を省略するが、左平太の家は次第に零落し、群がっていた人々も寄り付かなくなる。おのぶの兄は左平太に愛想をつかし、おのぶを実家に連れ戻す。
清水宏『小原庄助さん』(1949年)

左平太はとうとう家も屋敷も手放す。ある朝、門前に書き置きを貼り、左平太は故郷を去るべく一人駅に向かう。
清水宏『小原庄助さん』(1949年)

実家に戻ったはずのおのぶが、少し気まずそうに距離を置いて、左平太についてくる。着物の裾さばきが美しい。
清水宏『小原庄助さん』(1949年)

気付いた左平太がおのぶに声をかける。「おい、早く来んか」「一番列車に遅れるぞ」。
清水宏『小原庄助さん』(1949年)

おのぶは晴れやかに微笑み、佐平太を小走りに追いかける。
清水宏『小原庄助さん』(1949年)

駅に急ぐ左平太とおのぶ。ここで終わり。日本映画屈指のラストシーンだと思う。
清水宏『小原庄助さん』(1949年)


小原庄助さん / Mr. Shosuke Ohara (1949) [カラー化 映画 フル / Colorized, Full Movie] - YouTube
全編。AIを利用してカラー化したものだそうだ。

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