小島一郎

小島一郎は青森県出身の写真家。1924年に青森市に写真材料店の長男として生まれ、1954年頃から本格的に写真を始める。1961年にプロのカメラマンを目ざして上京するも、1963年には撮影活動の行き詰まりなどから郷里に戻る。その年の暮れ、北海道での撮影行で体調を崩し、1964年に青森市で亡くなる。津軽や下北の風土に根差した作品を残した。

『下北郡大間町』(1961年)
小島一郎 - 下北郡大間町

『つがる市(稲垣付近)』(1960年)
小島一郎 - つがる市(稲垣付近)

『つがる市木造』(1958年)
小島一郎 - つがる市木造

『五所川原市 十三』(1957年)

雪国出身者にとって、小島一郎の写真には生まれ育った世界に近接したものがある。特にプロの写真家を目ざす前の時期の作品には、そのフレームの向こうにひょいと入り込めそうな親近感を覚える。


『小島一郎写真集成』 - INSCRIPT
「小島一郎 – 北を撮る」展(青森県立美術館、2009年1月10日〜3月8日)のカタログ。
小島一郎写真集成

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