アメリカ・インディアン博物館

かつてニューヨークのマンハッタンにあるオーデュボン・テラスの一角にアメリカ・インディアン博物館(Museum of the American Indian)があった。2004年にワシントンで開館した国立アメリカ・インディアン博物館(National Museum of the American Indian)に統合されたため、現在はその分館としてジョージ・グスタフ・ヘイ・センター(George Gustav Heye Center)という名称に変更されている。場所もマンハッタンのアレクサンダー・ハミルトン合衆国税関に移転している。ジョージ・グスタフ・ヘイはアメリカ・インディアン博物館の創設者である。国立アメリカ・インディアン博物館やジョージ・グスタフ・ヘイ・センターは行ったことがないが、前身のアメリカ・インディアン博物館には2度行った。

以前にアメリカ・インディアン博物館が入居していたオーデュボン・テラス
Audubon Terrace (New York)

現在のジョージ・グスタフ・ヘイ・センター
George Gustav Heye Center

アメリカ・インディアン博物館に最初に行ったとき、受付で構わない身なりの学芸員と思しき若者に“What is your origin?”と訊かれた。“Japanese.”と答えたら、“Oh, Nippon.”と素っ頓狂な声を上げていた。博物館の受付で来館者に訊くようなことかと少し戸惑ったが、フレンドリーな好奇心を感じて、面白いところだと思った。

当時のアメリカ・インディアン博物館が入居していたオーデュボン・テラスは由緒ある建物だったが、博物館の施設は狭くて薄暗く貧弱だった。しかし、展示はなかなか興味深かった。珍しいと思ったのはガラスケースの端に男の干し首が無造作にぶら下がっていたことだ。握りこぶしくらいの大きさで髪の毛もあり生前の容貌をよく残しているように思われた。たぶん本物だったのだろうが、気色悪いということもなく、むしろ精巧な工芸品という印象だった。もう一度見たいと2カ月後にまた行ったら、干し首は展示から外されていた。不適切な展示と判断されたのだろうか。

2度目に行ったとき、ミュージアム・ショップでナバホ族のガラガラ(Rattle)のレプリカを買った。革製で羽飾りやビーズ飾りが付いている。頭部は亀の形(たぶん)をしていて、反対側は持ち手のようになっている。踊りのときに手に持つものらしい。振るとカラカラという音がする。今は自分の部屋の壁に飾っている。

ナバホ族のガラガラのレプリカ
ナバホ族のガラガラのレプリカ


File:WTM NewYorkDolls 010.jpg - Wikimedia Commons

File:The National Museum of the American Indian–New York (George Gustav Heye Center) (51522244534).jpg - Wikimedia Commons

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