2013年10月上旬に3泊4日で石垣島に旅行した。初日は羽田空港14時15分発の日本トランスオーシャン航空の直行便JTA073便で出発し、新石垣空港に17時50分着。このとき沖縄本島は台風が襲来していて那覇空港に発着する空の便は欠航していたが、羽田から石垣島への直行便は通常通りに運行していた。運がよかった。石垣島と沖縄本島の間は410km。東京と大阪くらい離れている。写真は石垣島の宮良殿内の母屋。
これもシーサーのいる屋根。沖縄の離島は屋根を赤瓦で葺いた平屋造りの伝統的な家屋が多い。竹富島は特に顕著だ。
宿はホテル日航八重山(現在のアートホテル石垣島)に3泊した。石垣港から緩やかな坂道を10分ちょっと行った高台にある。初日は夕方の到着だった。ホテルのチェックインを済ませて近くの店で軽くビールを飲み、散歩がてら夜の道を石垣市役所付近まで歩いて、おでん屋の「メンガテー」で改めて飲んだ。旅行中の朝食はホテルだったが、他に八重山そばの「来夏世(なつくゆ)」、定食屋の「あさひ食堂」、石垣市役所近くにある居酒屋の「錦」などで食事をした。
2日目は飛行機で与那国島、3日目は船で波照間島に日帰り旅行した。石垣島の散策は3日目の夕方と最終日の4日目だった。写真は3日目に立ち寄った桃林寺。臨済宗妙心寺派。八重山最古の古刹。境内は工事中だった。
4日目はまず石垣市街地の宮良殿内(みやらどぅんち)を訪ねた。琉球王朝時代の19世紀に建てられた上級士族の邸宅。手前から薬医門(入口)、ひんぷん(目隠し)、母屋(屋根しか見えていない)。
宮良殿内の庭。左側が母屋。
宮良殿内の母屋。
その後、隣の竹富島に渡った。石垣港の離島ターミナルから11時30分発の安栄観光の高速船に乗ると10分後の11時40分には竹富島のフェリーターミナルに着く。竹富島は面積5平方km、人口360人。レンタサイクルで島内を一回りした。写真は竹富島のカイジ浜(皆治浜)。星の砂で有名だ。
竹富島は道沿いに花を植えているお宅が多い。サフランモドキ(ピンク色)とターネラ・ウルミフォリア(黄色)。
シーサーのいる屋根。沖縄の赤瓦の屋根は強風に耐えるように赤瓦を漆喰で塗り固めている。瓦の赤と漆喰の白がよく映える。
竹富島の道は白砂がきれいに掃き清められている。天気がいいと白砂の道が眩しい。
安里屋クヤマ生誕の地。クヤマは沖縄民謡「安里屋ユンタ」で有名な18世紀に実在した美女。
水牛車を牽く水牛がミストシャワーの下で休んでいる。10月上旬とはいえまだ暑い。
「竹の子」で八重山そばの昼食を食べた後、竹富島13時45発の高速船で石垣島に戻る。石垣島13時55分着。
石垣港から預けた荷物のピックアップのためホテルに戻る途中、この日の朝に宮良殿内の近くで見かけた池村鍛冶屋に寄った。旅先では郷土色のある刃物を記念に買うことがある。ちょっと覗いたら店主が出てきた。少し話をして、占領時代の米軍のジープの板バネから作ったという1枚鋼の牛刀を1本購入した。牛飼いが腰に下げるナイフだが、台所の包丁として使う人も多いそうだ。野趣があって手に馴染みそうだ。店には農具や釣具が多い。八重山のなかでも島々で道具の形が異なり、この店はそのバリエーションにできるだけ対応しているそうだ。宮古島などからも船で客が来るといっていた。
新石垣空港から19時10分発のJTA076便に乗る。羽田空港には22時ちょうどの到着だった。好天に恵まれ、与那国島と波照間島を訪ねることができたのは幸運だった。
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