イエロー・サブマリン

ジョージ・ダニング監督による英米合作アニメーション映画『イエロー・サブマリン』(1968年)。ビートルズの音楽にアニメーションを組み合わせた作品。アートディレクションとキャラクターデザインはチェコ系ドイツ人イラストレーターのハインツ・エーデルマンが担当した。若干だが、ビートルズのメンバーが登場する実写場面もある。原題: Yellow Submarine
Yellow Submarine

昔々、海の底の平和な国ペパー・ランドで人気楽団のサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドが音楽会を開いていた。そのとき、青鬼(ブルー・ミーニー)がペパー・ランドへの侵略を始める。ペパー・ランドからは愛や音楽が失われてしまう。指揮者のフレッドは潜水艦イエロー・サブマリンに乗って外界に向かう。フレッドはリヴァプールでビートルズに助けを求める。ビートルズはペパー・ランドを救うためイエロー・サブマリンで海の底へと向かう。フレッドとビートルズは音楽とユーモアを武器に青鬼らと対決する。

海の底の平和な国、ペパー・ランド。
Yellow Submarine

靑鬼たちがペパー・ランドを攻撃する。
Yellow Submarine

指揮者のフレッドは丘の上のイエロー・サブマリンに乗って海の底から逃れる。この後に流れる音楽は「イエロー・サブマリン」。
Yellow Submarine

フレッドは寒々としたリヴァプールに辿り着き、そこでリンゴ・スターに助けを求める。音楽は「エリナー・リグビー」。
Yellow Submarine

フレッドとビートルズの4人はイエロー・サブマリンでペパー・ランドに向かう。音楽は「オール・トゥゲザー・ナウ」。
Yellow Submarine

頭の丘での場面。以下の7枚は「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」が流れる部分。全編を通しての白眉だと思う。
Yellow Submarine

アニメーターが手書きする時代なのでコマ数は少ない。その少ないコマ数についてコマごとに大胆に色調を変えて効果を上げている。
Yellow Submarine

ダンサーの線や動きがなまめかしい。手書きならではだろう。
Yellow Submarine

ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ。
Yellow Submarine

馬が何度も登場する。
Yellow Submarine

絵画がアニメーションになっている。
Yellow Submarine

この歌はタイトルの“Lucy in the Sky with Diamonds”の頭文字をつなげると「LSD」になるため、LSDによる幻覚作用を表現したものだと噂された。このアニメーションもそんな感じだ。ここまでが「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」。
Yellow Submarine

最後にペパー・ランドの住民と靑鬼は和解する。
Yellow Submarine

ポップアートとサイケデリックアートが融合されたアニメーションが素晴らしい。アニメーション映画史に残る傑作だと思う。


Yellow Submarine Original Trailer - 1968 (Beatles Official) - YouTube
予告編。

Beatles - "Lucy In the Sky With Diamonds" Lost Jeremy Verse - YouTube
オリジナル作品とは異なるビデオクリップ。オリジナルの断片を組み合わせたもので画質もよくない。だが、オリジナルの雰囲気は残している。

Yellow Submarine movie review (1968) | Roger Ebert
映画評論家のロジャー・イーバートはこの作品を高く評価していた。

コメント