今年3月末に国際教養大学(秋田県秋田市、略称AIU)の教員をしている友人(以後、AIUの友人という)が学内を案内してくれた。国際教養大学は米国のミネソタ州立大学機構秋田校が閉校した後、その跡地に2004年に開校した。初代学長を務めた中嶋嶺雄氏の名前を冠した中嶋記念図書館には中嶋氏ゆかりの展示があちこちに見られた。
「外国旅行に携行すべき必携品(とくにアジア地域、社会主義地域)」のリスト。「インド、ソ連旅行の経験から」とある。
読みにくかったり消えている個所があるが、転記してみる。
- せんぬき、はさみなどを兼ねたオーラルナイフ(オールマイティナイフのことか?)
- スプーン、フォークなど一式(つま楊枝、紙コップ、紙ナプキンも)
- 殺虫スプレー、防虫スプレー、蚊取線香、虫さされの薬(きんかんと軟膏)、袋類(薄いビニール袋、大きなビニール袋)
- Tissue Paper 2箱以上
- スリッパ、ブラシ(折りたたみ)、石鹸(?)、化粧水
- 小さな水筒(ポット)
- サングラス、帽子、針道具
- 目覚まし時計、懐中時計(この電池)
- 手持ちの小さなカバン or ブリーフケース(?)
- 薬品類(下痢止めなどは?)
定番のカメラが見あたらない。忘れたとも思えないし、持たない主義だったのだろうか。それともパスポート同様、当然持っていくものだったのだろうか。衛生用品や薬の類が多いのも目につく。きれい好きで潔癖性だったのか。こういうメモをわざわざ作ることに、几帳面でせっかちな性格が現れているような気もする。
中嶋氏の描いた絵画もあった。
トリビアを一つ。AIUの友人によると、前身のミネソタ州立大学機構秋田校にはボブ・ディランの娘が通っていたそうだ。
File:AIU Library.png - Wikimedia Commons
中嶋記念図書館の館内。
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