イタリアの男性歌手ニコラ・ディ・バリのアルバム『ニコラ・ディ・バリ/ルイジ・テンコを歌う』(1972年)。若き日のニコラ・ディ・バリが歌う甘く切ない青春の愛の歌。彼の少しざらついたような艶のある声には天性の魅力がある。原題: Nicola Di Bari canta Luigi Tenco, 1971。
若くして亡くなったシンガーソングライターのルイジ・テンコの作品へのオマージュ。ニコラ・ディ・バリにとってルイジ・テンコは友人でもあった。収録曲は以下の12曲。最終曲の「世界はまわる」以外はルイジ・テンコの作曲。
- 遠くはなれて(Lontano, lontano)
- コップ一杯の水(Com'e' difficile)
- 愛のめざめ(Ho capito che ti amo)
- 恋人が帰って来るとき(Quando)
- あなたに恋して(Mi sono innamorato di te)
- 息子よ(Ragazzo mio)
- 過ぎゆく人生(Un giorno dopo l'altro)
- アンジェラ(Angela)
- 夜の想い(Se stasera sono qui)
- 恋人よ、出来ることなら(Se potessi, amore mio)
- カーラ・マエストラ(Cara maestra)
- 世界はまわる(Il mondo gira)
ルイジ・テンコは1967年のサンレモ音楽祭に恋人だったダリダとともに参加し、優勝を逃したことを悲観して、サンレモのホテルでピストル自殺したとされる。そのとき28歳。第一発見者はダリダだった。そのダリダもうつ病に苦しみ、1987年にパリで服毒自殺している。
Lontano lontano - YouTube
アルバム収録の全12曲が続けて再生される。音声のみ。
Nicola Di Bari – Nicola Di Bari Canta Luigi Tenco (1970, Vinyl) - Discogs
Nicola Di Bari - Wikipedia
1971年のサンレモ音楽祭で優勝したときのニコラ・ディ・バリ(右)とナーダ(左)。
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