ジャコメッティ 最後の肖像

スタンリー・トゥッチ監督による米英合作映画『ジャコメッティ 最後の肖像』(2017年)。原作はジェームズ・ロード『ジャコメッティの肖像』(1965年)。アメリカ人作家のジェームズ・ロードがアルベルト・ジャコメッティのモデルを務めた18日間を描いた作品。実際の出来事に基づいている。原題: Final Portrait

パリに滞在していたジェームズ・ロードは知人のジャコメッティに頼まれ、帰国前に1日だけ絵のモデルを務めることにした。ジャコメッティはすぐ描き上げると約束したが、その通りにはならず、ロードは帰国を延期して、来る日も来る日もポーズを取り続けることになる。
ジャコメッティ 最後の肖像

主要な登場人物はアルベルト・ジャコメッティ(ジェフリー・ラッシュ)、ジェームズ・ロード(アーミー・ハマー)、アルベルトの愛人で娼婦のカロリーヌ(クレマンス・ポエジー)、アルベルトの弟のディエゴ(トニー・シャルーブ)、アルベルトの妻のアネット(シルヴィー・テステュー)。ディエゴ役のトニー・シャルーブは『名探偵モンク』のエイドリアン・モンク役でお馴染み。

同じ時期にモデルを務めた矢内原伊作もほんの少しだが登場する。左はアネット夫人。矢内原伊作が何だかヘラヘラしている。ちょっと違和感を覚える。
ジャコメッティ 最後の肖像

丁寧に考証された作品。晩年のジャコメッティの生活ぶりを知ることができる。アンリ・カルティエ=ブレッソンの撮った、コートの襟を被ったジャコメッティの写真にそっくりな格好をするシーンもある。

Alberto Giacometti, rue d'Alésia (1961) by Henri Cartier-Bresson


『ジャコメッティ 最後の肖像』予告編(90秒) - YouTube

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