アリスとメイベル

あらゆる格付けを超越する最高の巨匠たちは別として、たいていの文筆家は、アリスかメイベルかである。たとえば、

アリス メイベル
モンテーニュ パスカル
マーヴェル ダン
バーンズ シェリー
ジェーン・オースティン  ディケンズ
ツルゲーネフ ドストエフスキー
ヴァレリイ ジッド
ヴァージニア・ウルフ ジョイス
E.M.フォースター ロレンス
ロバート・グレイヴズ イェイツ

本当のアリスというべきある司祭が「正統とは、無口であることです」といった。
Alice par John Tenniel

以上、W.H.オーデン『染物屋の手』(晶文社、1973年)の「書くこと」から引用。中桐雅夫訳。原題: The Dyer's Hand and Other Essays, 1962。

上のイラストはルイス・キャロル『不思議の国のアリス』(1865年)にジョン・テニエルが描いた挿絵。

二つの組み合わせを除いて、アリスとメイベルの片方かあるいは両方とも読んでいない。残念ながら、このエスプリはよく理解できない。最高の巨匠たちの一人はシェークスピアだろうか。


中桐雅夫訳『染物屋の手』(晶文社、1973年)。
W. H. オーデン - 染物屋の手

File:Alice par John Tenniel 03.png - Wikimedia Commons


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